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小豆の効果

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                    2020/10/23 第593号
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【 小豆の効果 】

こんにちは。健康生活アドバイザーのだんごママです。

新米も出回るようになり、食欲が増す時期ですね。私事ですが、8月におばあちゃんになりました。コロナの影響で直接会うこともなかなかできず、オンライン上で成長を見守っている状況です。今のところ母乳育児もトラブルなく順調に進んでいるようです。

炭水化物の含有量が少ない大豆を除くと、小豆だけ特別という成分は見当たりませんが、分析技術のない時代から出産後に小豆を食べると母乳がよく出ると言われてきました。

薬膳・漢方の分類では、豆類は体を温めも冷やしもせず、常食しても体に偏った影響を与えにくく、ほかの食材と合わせやすい食材に分類されています。味は甘く、脾や胃の働きを助け、虚弱体質の改善や食欲増進、痛みを和らげる作用があるとされています。小豆には、利尿作用と解毒作用もあり、食物繊維(ごぼうの3倍)も含まれるため、便秘解消にも効果があります。
小豆を調理する際は、灰汁(あく)を取るために湯でこぼすというのが常識となっています。灰汁の正体はポリフェノール(赤ワインの1.5倍)やサポニン,アントシアニンなどで、渋み・苦み・えぐみの原因です。厄介者扱いされてきたポリフェノールは抗酸化作用を持ち、サポニン・アントシアニンは炎症や脂質の酸化を抑える効果があり、血栓や動脈硬化の予防が期待されています。灰汁も利用したいですね。

産後は出産による出血や疲労から、瘀血と呼ばれる血液の流れが滞りやすい状態になっています。また、母乳を与えるため今までと違った水の流れが体の中で起こっています。小豆の期待される効果は、授乳中のお母さんにとって理想的と言えます。私も出産後、糖質の取りすぎは母乳の出が悪くなるからと、少しの塩味を付けた煮小豆を食べていました。世界の豆料理のレシピでも砂糖を使った料理は珍しく、甘くない小豆も赤飯の小豆のようで気になりませんでした。

小豆の効果をよくよく見ると、老化により水の流れが滞りむくむことが増え、動脈硬化や血栓症が心配事になり始めた私にとっても理想的な食材と言えます。小豆の新豆も出回る時期だし、孫が成長するのをなるべく長く見守りたいので、30年前のように小豆を焚いて食べてみようと思います。
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