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意思決定のバイアス

こんにちは。リタイヤアドバイザーのタムタムです。

皆さん、やりたいことは順調に進んでいますか。やりたいことと、すべきことは、もちろん違いますよね。でも、すべきこと、つまり「ノルマ」はなかなか計画通りに進まないことが多くありませんか。例えば、体力維持のため毎日5000歩あるくことを「ノルマ」と考えていたらどうでしょうか。なかなか続かないですよね。友達とおしゃべりなどしながら楽しく歩けたらどうでしょう。これならきっと毎日歩くことを「ノルマ」と考えないでしょう。

人には行動を伴う意思決定には、「バイアス」があり、したいことについて理解しているつもりでも、目標に向かっての行動ができないこともあります。「バイアス」とは、傾向、偏向、先入観、テータ等の偏り、思考や判断に特定の偏りをもたらす、思い込み要因、得られる情報が偏っていることによる認識の歪み。心理学では、「思い込み」や「偏見」のことです。

バイアスの例として、「現状維持バイアス」があります。現状維持バイアスは、現状をそのまま保持しようとする心理作用のことをいいます。現状を変えることによって明らかに状態が改善されるという状況下にあっても、現状維持を選んでしまうということです。さらに、「現在バイアス」が働いているため行動することを「先延ばし」してしまうと考えられています。やるべきことはたくさんあるのに、いつも先延ばしして後で苦しい思いをする。そういった経験を、誰もが持っているものと思います。

ここで質問です。
   A.「今日10万円もらう」
   B.「1年後11万円をもらう」
あなたはどちらを選びますか。多くの人は、Aを選ぶ。
合理的な人間なら、本来この問いにどのように答えるでしょうか。現在バイアスとは、将来の利益よりも現在の利益を重視する心の働きのことなのです。

例1.サブスクリプションとは動画配信サービス、音楽配信サービスなどのことで、「定額課金」等ともいいます。何か月間か無料、気付かないうちに、自動で有料プランなどトラブルが多い。解約したいが、解約方法が分からない、IDやパスワードが分からない等により、解約を先延ばししてしまう。
例2.肥満体改善のため健康な行動をとろうと計画していたが、現状の生活のリズムが居心地がいいので先延ばししてしまう。
例3.老後豊かな生活を送るためにも、老後の資金の確保は必要不可欠なもので、資産運用の大切さについては理解しているつもりだが、不安なのでなかなか始められない。など

上記例からも分かるように「先延ばし」したくなるような場面は誰もが出くわしているかもしれません。誰も合理的に行動できるとは限りません。「先延ばし」する癖をもっていることを理解することが解決策の一歩と考えます。「先延ばし」しないために「いつまでに・・・・・するぞ」と対外的に宣言する方法もありかもしれません。

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