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魔女の一撃

こんにちは。旅のアドバイザーのさくらです。
皆さんは「魔女の一撃」をご存じですか?
私は9月から悩まされています。

欧米で「魔女の一撃」と呼ばれているのは「ぎっくり腰」のことです。経験者にはピッタリの言葉だ!と感じます。
ちなみに「ぎっくり腰」とは「急性腰椎症」の通称で急に腰が痛くなる症状を指し病名ではないそうです。

9月にベランダの花に水をやっていて、中腰になったら「ギクッ」と音がしたような感覚と共に、腰が固まって痛くて動けなくなりました。這うように何とか部屋に戻り横になって、これが「ぎっくり腰」かと思いました。10年ほど前、家族が一度経験した症状と同じだったからです。

近所の整形外科が改装休診中で、遠くまで行く気力もなかったので、湿布をして2~3日安静にしていると徐々に痛みは治まりました。
腰をかがめる姿勢などに注意しながら、そのまま様子を見て、痛みがなくなったので、もう大丈夫と安心していました。
10月にかがんだ時に再度同じ状態になりましたが、最初より軽かったので、また様子を見てしまいました。

その後、筋トレをしても、重い荷物を持って少し長く歩いても何ともなかったので、もう治ったと思っていました。ところが11月中旬に往復1時間ほど歩いて夕食に出かけた日の夜半から、なんとなく腰が痛み始め、翌朝には起きられない状態になっていました。今回は「ギクッ」という自覚症状もなく、何が原因か分からないまま、立つことも寝返りを打つこともできなくなったので、さすがに焦ってすぐに整形外科に連れて行ってもらいました。

レントゲンを撮ると、背骨の一つが前にずれて、骨が神経に当たって痛みが出ているとのこと。腰にコルセットを捲き、牽引などのリハビリで痛みが引けば良いが、最悪の場合は背骨のずれを直すためにボルトで固定する手術が必要とのこと。「ぎっくり腰」を軽く見ていたことを猛反省しました。

いわゆる「ぎっくり腰」にはいくつかのタイプ(原因)があるようです。
1.腰を支える筋肉やすじ(腱、靭帯)が炎症を起こしているタイプです。首から腰にかけて、体の表面にある脊柱起立筋を使い過ぎることで負担がかかり、炎症を起こし痛みが出ます。ぎっくり腰の中でも一番多く、レントゲンやMRIでは異常が見られないそうです。

2.腰の中の動く部分(椎間関節)や軟骨(椎間板)に許容以上の力がかかって、捻挫や椎間板損傷を起こしている状態。椎間板ヘルニアや中年以上では腰部脊柱管狭窄症などの病気の可能性もあるとのこと。

3.がんが転移して弱くなった背骨の骨折や、菌による背骨や軟骨(椎間板)の化膿など。

通常ではない強い腰痛のときは整形外科を受診して正しい診断を受け、万が一にも重大な原因に対して手遅れにならないように注意する必要があると書かれていて恐ろしくなりました。

私は2のタイプに当たるようですが、最初は一人で用を足すのも困難で、歯を磨いても口を漱いだ水を洗面台にうまく出すこともできず、まるで要介護3~4になったような気がしました。
コルセットと湿布と飲み薬とリハビリを続け、なんとか歩いたり椅子に座れるようになって「ぎっくり腰」について調べて、これは軽く考えてはいけないと、今回のメルマガのテーマにした次第です。

幸い回復に向かっていますが、物を取るときに前かがみの姿勢にならない、もし痛みが出たらすぐに検査する、痛みが治まったら、徐々に様子を見ながら適度な運動を行って良いが絶対に無理はしないことと言われました。

「ぎっくり腰」を経験すると、その後の1年間で約1/4が再発するといわれているそうです。再発しないためにも、まず「ぎっくり腰」かなと思ったときに病院に行って原因を特定してもらい、早めに症状に応じた対処をすることが大切だとしみじみ思いました。
「魔女の一撃」は本当に怖いのです。

■参考サイト・参考資料
・NHK
「ぎっくり腰」 早く治すための正しい対処法
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_558.html
・公益社団法人日本整形外科学会
症状・病気をしらべる「ぎっくり腰」
https://www.kokusen.go.jp/c-edu/pdf/tr_rep-t_ja_lf.pdf
整形外科シリーズ2 「椎間板ヘルニア」
https://www.joa.or.jp/public/sick/pdf/MO0007DKA.pdf
整形外科シリーズ8 「腰部脊柱管狭窄症」
https://www.joa.or.jp/public/sick/pdf/MO0013CKA.pdf

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