ためらいます

自分にご褒美。
ご褒美したいけど、ためらいます。

『おいしいアンソロジー おやつ 甘いもので、ひとやすみ』を読みました。


『あまり好きでない言葉に「自分にご褒美」というものがある。がんばった自分に、ご褒美としてアクセサリーを買う。ブランドものを買う。いつもより高級なレストランで食事をする。エステサロンにいく。そんなような用途で、広告などによく使われているが、いってみればこのご褒美とは、言い訳である。ちょっと罪悪感のあることをする、その言い訳。その罪悪感というものを分析してみれば「もしかしてちょっと無駄遣いかもしれないが、でも、こんなにがんばったんだから、いいんだもん」というようなことだろうと思う。
私が気に入らないのは、自分で得たお金で無駄遣いをするのに、言い訳なんかいらないじゃないか、と思うせいだ。後悔したって、月末にお金がなくなったって、今それがほしいんだからそれでいいじゃないか。言い訳なんかする必要なし! それにくわえ、ご褒美のために仕事をしているのではない、とうようなひねくれた気分のゆえである。
かといって、私がちょっと高価なもの、必要のないものを買うときに、罪悪感をまるで感じないかといえばそんなことはなくて、じつはくよくよしている。
「これ、やっぱり高すぎるんじゃないか」「もっとほしいものがほかにあるんじゃないか」「なぜこれを買わねばならないのか」等々と、ぐるぐると考える。なかなか清水の舞台からは飛び降りることができない。
だからこそ、そういうときにご褒美なんて言葉をぜったいに使わない。無駄遣いかもしれない、分不相応かもしれないお金を使うということを、自覚していたいのである。』

自分にご褒美したいときもあるけど、ためらいもあります。
いいのかな、って思ってしまうんです。

ぐるぐる考えてしまいますが、数日おいたり、衝動買いしてしまったりします。


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