密室はどこにでも

自分の家にも密室があるし、どこにでもある。

大崎梢さんの『27000冊ガーデン』を読みました。


『「今回のことでいつにも増して自分の職場をじっと見ていて、私、思ったの。本って、それそのものが密室みたいじゃない?」
合鍵からぽんと話が飛ぶ。戸惑うものの、自分も今、関口くんから離れたことを考えていた。
「密室ですか」と、疑問の形で話を促す。
「外から完璧に閉ざされていて、中で何が起きているかまったくわからない。知りたかったら表紙をめくり、書かれてある文章を読んでみるしかない。そう思うと図書館って密室だらけよ。面白くない?」』

本は密室。
図書館も、本屋も、自分の本棚も密室だらけ。

読んでみないと密室に入れない。


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