おぼえちがうんです
タイトルをみてああ、そういうタイトルだったと思いました。
『100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集』 福井県立図書館
ボーダーの猫が100万回殺されても、生き返る話だと思ってました。
死んだではなく、生きた、なんですね。
死んだだとずっと思ってました。
『うろ覚えのタイトル、本の内容の大まかなニュアンス、勘違いされていた作者名。福井県立図書館では、カウンターで出会ったそんな“覚え間違い”をリストにし、ウェブで公開しています。それが「覚え違いタイトル集」です』
覚え間違いではなく、覚え違い、と表記するところに図書館の方たちの優しさを感じます。
司書の方たちが、探している本のタイトルがあいまいでも一緒に探してくださる、レファレンスというのがあるそうです。
私も上記のようにタイトルを覚え違えていました。
よくあることなのですね。
ネットでこの記録を見たことがあって、わかりみが深すぎる、と深くうなずきました。
最近まで闇と病みの深い渓谷に落ちていたので、この本を読んで癒されました。
私の周りの人たちだったら、もっと強い口調でツッコむだろうに、図書館の方は優しく対応してくださいます。
優しい。
落ち込んでいた私には、その優しさがしみこみました。
目次を眺めていると全然元のタイトルがわからなくて、これの正しいタイトルがわかる司書さんはすごいな!と思います。
『ラムネかサイダーみたいな名前の新人作家/ミステリーで何かの賞を受賞した人』
だれ?
『清涼院流水』さんでした。
これがわかるってすごいです。
リスペクトです。
私も小さいときに読んだ絵本で何となく覚えているのがあります。
キツネが変装して手袋を買いに行って人間の男性にプレゼントしたのに、最後はその男性にひどいことされて悲しい終わり方をする本がありました。
作者が、〇〇ナン〇みたいな人で、ナン〇サンひどい!と小さいときに悲しみました。
あの本なんてタイトルだろうか。
有名な絵本ですが、リスかネズミがカステラかホットケーキ作りますよね。
リスですか?ネズミですか?
カステラですか?ホットケーキですか?
ホットケーキ焼いたのはコグマでしたっけ?
コグマ二人がせっせと何かを焼いてた気がします。
人の記憶なんてあいまいです。
幼いときの記憶なんてありません。
私も本を出していて、タイトルが『泣いて笑ってまた泣いた』なのですが、なんてかんちがいされたりするのでしょうか。
ペンネームが読めないかもしれません。
くらしなゆきえと読みます。
笑ったり、泣いたり。
人生いろいろ。
とかでしょうか。
タイトルってむつかしいですね。
つけるのも覚えるのも大変です。
覚え違いタイトルは更新されているので、第二弾も出していただきたいです。