どうしようもできないないこと

どうしようもできないないことってあります。
悲観的になってしまいます。

中澤日菜子さんの『お願いおむらいす』を読みました。

『だからなあ香子。あまりものごとを悲観的に捉えないほうがいい。長い人生、そりゃいろいろあるさ。じぶんにはどうしようもないことも多いと。というより、やってくる出来ごとのほぼすべてがじぶんじゃどうにもならんものと言ったっていい。そういうときには無理に足掻くな。放っておけ。冷凍庫にでも入れたつもりでいったん忘れろ。代わりに――じぶんにできることをやりなさい。どんな些細なことでもいい、いまじぶんにできること、じぶんが動けば変わること。考える前に動くんだ。ひっくり返されたゲンゴロウみたいに』
ひっくり返されたゲンゴロウ。あたしは想像してみる。
きっと毛むくじゃらの六本足を、必死にばたつかせているんだろうな。なんとか起き上がろうと。ふたたび飛び立とうと。疲れて休むことはあっても、きっとゲンゴロウは命尽きるまで努力をつづけるに違いない。』

どうしようもないことが多い。
自分ではどうしようもできないこと。

変えたいなら、自分にできることをやるしかない。
動くしかない。

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