平和だと思う

自分で作ったものはまずくても、しょーがないかとか思えてしまいます。

野村麻里さんの『ひとりで食べたい わたしの自由のための小さな冒険』を読みました。


『疲れているなと思っていても、つい自分で作ってしまうのは、冷蔵庫には常に何かしら入っているため、簡単なものなら作れてしまうということ。そして、自分で作った料理は気楽で良いということがある。どんなものであれ、他人が作ったものには「おいしい」「まずい」という評価の視点がはたらくので、まずいとがっかりして、損をしたような気持ちになってしまう。が、自分で作ったものには、そういう客観的な視線はこれっぽっちも入り込まない。旨かろうがマズかろうが、それは自分の責任、というより、自分で作った料理はというのは自分の一部みたいなものなのだと思う。
もちろん、人に出す時はその限りではなくて、「今日ちょっとしょっぱかったかも」とか「塩が足りないようなら自分で足してね」などど、いきなり客観性が出る。ひとりで食べる時も同じように「醤油入れ過ぎたな」とか「味、うっすっ」などと心の中で思うわけだが、それが批判や反省にはならないし、自分に矛先が向かってくることは決してない。料理の味は一期一会。ノー批判、ノー反省。お腹に入れてしまえば跡形もなくなる。このように自炊とは、かくも穏やかで平和なものなのである。』

お店で食べたものが口に合わないと悲しくなるけど、自分でつくったものが多少まずくても、まあいいか、となります。

自分に怒ったりしない。
お店だとなんでおいしくないのって怒ってしまうと思います。

自炊って平和ですね。

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