よくあることなのかもしれない

誰もが感じることなのかもしれない。
幸せって一瞬で、孤独の方が長く感じる。

ゆきた志旗さんの『ミッドナイト・モクテル 飲まないあなたのためのバー』を読みました。

『「わたし……寂しいのかな」
一人きりのワンルームで、ぽつりとこぼした。
孤独なんて呼べるほどの、大げさなものじゃない。
特別恵まれているとも思わないけれど不幸だとも思っていないのに、このどこか満たされないような、漠然とした渇きのようなものは何だろう。
喉の渇きのような、命に関わる切実なものでないにしろ。肌をかさつかせ、ひりつくような渇きがじわじわと自分を苛んでいる。
けどこういうのはきっと、よくあることなのだ。
慣れない仕事に気疲れしているだけ、普通に生きていれば当たり前に積み重なっていく日々のちょっとしたストレスを、うまく洗い落とせていないだけ。』


さっきまで楽しかったのに、寂しくなる。
孤独を感じてしまう。

よくあること、なので、たくさんある。
改善方法がわからないままでいる。

これがなくなることはないのだろうな、と思います。


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