行ける楽しみ

あのとき、お店が閉まってて悲しかったです。

長月天音さんの『ただいま、お酒は出せません!』を読みました。


『レストランって、いったい、何だろう。
クレームがあってから、私はますます考えてしまう。
日々の糧は、私たちが生きていくために必要なものだ。だから、レストランで働く私は、自分の仕事はなくてはならないものだと信じて疑わなかった。
けれど、食事など、どこでしても同じなのだと気づかされた。
基本は家。自分で作るのに飽きたら、コンビニでもスーパーでも、テイクアウトに活路を見出そうとする飲食店でも、「生活必需品」として、どこにだって「食料」は溢れていて、たやすく手に入る。
しかし、そこに「サービス」が加わると、たちまち「なくて困らないもの」になる。つまり、不要不急。どうしても必要なものではなくなってしまう。
春先の緊急事態宣言中に何度も考えた。
私は毎日家にいるというのに、スーパーやドラックストアで働く人たちは、日々、たくさんのお客さんを迎え、忙しそうに働いていた。奮闘する医療従事者とともに、感染症に襲われた日本で、人々のために働いているんだなと羨ましかった。
では、飲食店は? 休業させられている私たちの仕事は、果たして人々の役に立っていると言えるのだろうか?』

緊急事態宣言のとき、飲食店も本屋も閉まっていて、悲しかったです。

緊急事態宣言のときの飲食店のことが書いてあって、どこのお店もこんなかんじだったのだろうなと思いました。

外食って楽しみなので、食べに行けるってうれしいことです。


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