悩みながらしたためる

憧れの人に手紙を書くときって、ものすっごく緊張します。

甲斐みのりさんの『たべるたのしみ』を読みました。

甲斐さんが喫茶店の方にあるお願いをしようとして、お手紙を書いたそうです。

『便箋・封筒・切手はどれを使おう。なんて書こう。あれもこれも考えたものだから、手紙を投函するまでに一週間以上かかってしまった。
手紙を出したあとは、どきどきしながら毎日ポストを覗いた。家にいるときに郵便配達のバイクの音が聞こえると、急いで玄関までかけ出した。
投函してから七日後に届いた、美穂子さんからの手紙。封を切って、つんのめるように読み進め、ほっとひと息ついてから飛び上がって喜んだ』

私も、サイン会で憧れの作家さんにお会いできるときは、文をしたためます。
何を書いて、何を書かないかで悩みます。

手紙を送る方に気持ちが伝わるといいな、と思って書いてます。
甲斐さんの喜ぶ気持ちは、わかりみが深すぎます。

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