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2月4日開催「近江八幡 暮らし観光 まち歩き vol.3」レポート

2月4日(日)に第3回目の「暮らし観光 まち歩き」を近江八幡で開催しました。

今回は、このような内容で募集をしました。
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近江八幡の旧市街を、路上観察/建物観察しながら、のんびり散策する「まち歩き」の第3弾を開催。

今回は、「祭り」がテーマ。
まち歩きをしながら、「左義長まつり」を知ろう、という企画です。

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近江八幡の左義長まつりの大きな特徴は、食べもので作られる「ダシ」。
13ある各町ごと、毎夜コツコツと作られています。

今年はご縁あってダシ製作現場にお邪魔させてもらっていますが、
そこでお聞きするお話のどれもが、とても興味深く、
地元の方々の生活と共にあるお祭りであることを強く感じます。

観光客のための見世物ではなく、
「日常」のなかにある祭りだという側面を感じてもらえると嬉しいです。
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私は、2022年に大阪市から移住し、
「暮らし観光」という言葉をテーマに、観光分野の地域おこし協力隊として活動しています。

「暮らし観光」とは、
これまで当たり前とされてきた、
名所旧跡や温泉を巡るような観光ではなく、
その地域独自の暮らし――地元の人に親しまれているお店や食べ物、
文化などを楽しむ観光、をあらわす言葉です。

私自身、近江八幡の日常のまちのなかに、
暮らし観光の「もと」が沢山あると、日々感じています。

旧市街には、たくさんの観光客の方が来られますが、
ごく一部のエリアのみを短時間でまわられるケースがほとんどです。
なんてことない路地での発見や出会いを楽しんでもらうために、
もっとまちをゆっくり歩いてもらうために、このまち歩きを始めました。

過去開催の様子はこちらです。


第1回目、第2回目は、たくさんの写真とともにイベントを振り返りましたが、
今回の左義長のダシ製作現場は、ぜひ「実際に」ご覧いただきたいことから、
いつもよりは写真は少なく、参加者さまからの感想をたっぷりご紹介します。

今回も快晴!13ある町のうち、2ヶ所を見学予定です。
ひとつ目の製作現場、紫竹会さまへ向かって歩く様子。
初めましての方、リピーターの方と一緒にまち歩きです。
今回はちょうど、地元ケーブルテレビZTVさんの取材も受けることに。
紫竹会さまの作業場所にて。
おもに週末は「松明」部分の製作をされています。
本番では隠れてしまって見ることが出来ない部分を見させていただける、とても貴重な体験。
(食べもので作るダシ飾りの方は、平日夜、お仕事終わりにコツコツ製作されています)
神聖なお供えである左義長ですが、まちの皆さまのご好意で、
実際の松明づくりに少し参加させていただきました。
このあと、飾り製作場所の方ものぞかせてもらいましたが、
食べものを使って作ることやとても細かな作業に、皆さま感心しきりでした。
(飾りのデザインは、ぜひ当日をお楽しみに!)
急遽、予定になかった他のまちの作業も見学させていただけることに。
まち毎に、材料や作り方が少し違ったりするところも興味深い点です。
「かちこみ」という豪快な作業シーンを見学することができました。
連れて行っていただいた紫竹会さま、見学させていただいた本町さま、ありがとうございました!
(ちなみに。左義長製作に合せて、各自治会館が縦長なところが多いのも近江八幡ならでは)
2ヶ所目(3ヶ所目?)の仲屋町さま。
同じく週末は松明部分の製作をされています。
松明本体だけでなく、付随する細かな部分も、並行して作られていました。
楽しくお話しされながらも、とても細かな作業。「耳」と呼ばれる部分を作られていました。
いわゆる職人さんではなく「一般の方」というところがすごいことです。
計3ヶ所の左義長製作現場を回ったあとは、
最後に、おなじみホームピクニックストアハウスさんで参加者交流タイム。
今回も、ホムピクさんには、
シルクスクリーンを使った楽しい企画を一緒に考えていただきました!
(どんな企画かは、参加いただく方のお楽しみにしたいので、こちらでは内緒…)

私にとっても、毎回新しい発見があります。
普段、ひとりで歩いているまち、ひとりで通っている場所に、
はじめましての方も含め、皆さまと歩くだけで気付けることがたくさんあり、
まち歩きイベントを重ねるごとに、私自身のまちへの視点も少しずつ深くなっていく気がします。
引き続き、暮らし観光のまち歩きを続けていきたいと思います。


最後に、交流会やイベント後のアンケートでいただいた感想をご紹介します。

【イベントの内容について】
「リピートで参加させて頂いていますが、以前までは参加者同士の交流が多かったのに対して今回は地域の人とお話しできる機会があったのが面白かったです。どっちのパターンも楽しいですが、街歩きを2回したからこそ感じれた今回の面白さもあったように思います」
「お店などは一人で入りにくいので、ホームピクニックなどはつれて行ってくださってありがたかったです。新町のチョコレート屋さんのように、町家は扉が閉まっているので、勇気がいります。お薦めのお店を教えてくださったので、教えてもらったと言えば入りやすいのでよかったです」

【イベントの満足度について】
「まだまだ祭りの準備段階で続きが気になります」
「普通なら見られないお祭りの裏側が見られてとても興味深く拝見しました。また町の方も皆親切で、質問しても丁寧に答えてくださって、楽しく過ごせました。最後に皆さんとお話しできたのもよかったです」
「左義長の制作現場を実際に見れたのはとても良かったです」

【(「今後も参加したい」と回答いただいた方へ)その理由について】
「祭りの準備が進む過程が気になりますし、自分も中に入ってみたいなぁとワクワクします。でも自分1人で切り込んでいくのはお互いなかなか難しいと思うのでイベントという形で入っていけるのがとてもありがたいです」
「町を歩くのも楽しいですが、参加者の方とお話しして、興味深いお話が聞けるから」

【イベント全体について】
「普通に観光しているだけでは出会えない地元の方々との交流や、貴重なお祭りの準備の現場を見せていただき、とても充実した楽しい1日でした。また近江八幡に行く拠点を作っていただいたというか、近江八幡と繋げていただいたという感覚で、とても嬉しく思っています!本当にありがとうございました!!」
「参加者さんとの出会い、地域の方との出会いがとても楽しいです。「祭り」というテーマももともと活気があるものだと思うので、より地域の方がきらきら見えました。普通の観光ではできない経験ができるのがとても魅力的です」

9月・11月に続いて皆勤参加の方(右端)には、ホムピクさんはお馴染みの場所に。
普通の観光より、少しだけ深くまちや人に関わることができ、
文字通り、知り合いができるのが「暮らし観光」のまち歩きならではかなと思っています。
今回の参加者の皆さまと。
仲屋町さんの休憩タイムに混ざらせていただき、カネ吉さんのコロッケをいただきました。
本当にありがとうございました!
(作業の様子は今は秘密なので、モザイクにしております)


ご参加いただいた皆さま、
立ち寄らせていただいた「紫竹会」「本町」「仲屋町」の各左義長製作現場の皆さま、
エコバッグのデザインから参加者交流タイムの場所の提供まで、
毎回お世話になっている「ホームピクニックストアハウス」の皆さま、
いつもサポートくださる近江八幡市役所観光政策課の皆さま、
心寄せてくださったすべての皆さま、本当にありがとうございました。


お祭り当日(3月16日&17日)まで続く製作の過程を知ることが出来るように、
祭りがテーマのまち歩きを、今後も開催する予定をしています。
次回は2月23日(受付終了)、3月3日、3月10日と続きます。
毎度歩くルートを変え、地元の助っ人ガイドもお呼びし、製作の進み具合も順に追っていただけるかと思います。

1度だけでの参加ももちろんOKですが、何度か参加いただけると、お祭り当日がより深く楽しめるのではと考えています。

そして、ご興味ある方は、3月のお祭り当日もぜひ一緒に見学しましょう!

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