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こういう人がいてもいいってことだよね?ウーマン・オブ・ザ・イヤー2023授賞式レポート

こんにちは。クラシコム広報の馬居です。

今日は、ちょっと時間が経ってしまったのですが、先日「北欧、暮らしの道具店」店長・佐藤が大賞受賞した「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2023」について、2022年11月26日(日)に開催された授賞式の様子を、改めて社内のみんなや喜んでくださったお客さま、関係者のみなさまに共有するような気持ちで、レポートを書きたいと思います。

授賞の報告を受けて

遡ること約3か月前。佐藤が「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2023」の受賞者の一人に選ばれ、日経ウーマンさんに取材をしていただきました。

「すごくしっかり取材してくださるんだね」と、佐藤と共に丁寧な対応に感謝しつつ、ひと段落したと思っていたのですが、しばらく経った後……まさかの大賞受賞となりました。

受賞の知らせは私が電話で受けたのですが、その日はリモート勤務だったので、チャットツールで佐藤に報告。佐藤も私も喜ぶよりも先に驚きが先立ってしまい、「一旦、忘れましょう。後日落ち着いて話しましょう」と約束だけしてその日は終わりました。

そして後日、改めて佐藤と今後の流れについて共有しながら話したのは、この賞はどんな気持ちで受け取ったらいんだろうということです。

そこで佐藤から出てきたのは、「こういう人がいてもいいってことかな」という言葉でした。

それは、佐藤自身だけではなく、誰のものでもない自分が心地よいと思える暮らしをつくろう=「フィットする暮らし、つくろう。」というミッションを掲げて一緒にがんばってきたスタッフ、そしてそれに共感してくださるお客さまも含めて、そういう生き方もありだよね、と言っていただけたということだよね、それはとても嬉しいことだよね、という話でした。私も大きくずっと頷き続けていました。

そんなふうに佐藤も私も改めてこの受賞の嬉しさを認識した上で、後日スタッフ全員が参加する全体会議で報告し、温かい喜びとエールをもらい授賞式に向かって準備を進めました。

授賞式当日

そして迎えた授賞式。想像以上にすばらしい受賞者のみなさまの紹介の後、ついに大賞が発表されました。

佐藤の経歴やお店の紹介スライドが流れるなかで、司会者の方が「北欧、暮らしの道具店」の特異性や、2022年に上場したことなどの紹介、佐藤の受賞理由をこんなふうに伝えてくださいました。

「“好きなこと”を仕事にして大成功を収めた佐藤さんなんですが、実は10代、20代は職を転々とし、“何をやっても続かない”と自分を否定し続けていた時期もあったそうなんです。常に悩み、失敗を経験しながらも、自分のすべきことを模索して誠実に取り組んできたことが、現在のキャリアにつながったということです。

顧客や従業員にとって居心地のいい場をつくることにフォーカスする生き方、自分にフィットする経営者像を体現する姿は、自分らしい生き方を模索する多くの働く女性を勇気づけるロールモデルになるはずです。ビジネスの成功度、ロールモデル性、共に評価され、株式会社クラシコム佐藤友子さんがウーマン・オブ・ザ・イヤーの大賞に輝かれました」

そんな光栄な紹介の後、いよいよ壇上へ呼ばれました。

大きな拍手の中、素敵なトロフィーを授与いただきました。

そして、「緊張します……」と小さく呟いた後に、佐藤の受賞スピーチが始まりました。

「この度はこのような賞をいただき、大変光栄に思っております。ありがとうございます。

少し前に、社内の広報スタッフから『受賞者に選ばれたそうです』と知らされた時、とても驚いたのですが、さらに大賞に選ばれたと知った時は、私で良いのでしょうかという気持ちがありました。

というのも、16年前に実の兄とふたりでクラシコムという会社を作りまして、「北欧、暮らしの道具店」を立ち上げて以降、ずっと世の中で先をゆく沢山の経営者、責任を担う立場の方たちから学んだり、エッセンスをいただいたりしながらも、自分はなかなか同じようにはなれないと苦しんだ時期も、多々ありました。

でも、私たちの会社やサービスが掲げている『フィットする暮らし、つくろう。』という、他の誰かではなく自分の物差しで満足できる暮らしをつくろうよ、というミッションをまさに自分自身にも当てはめながら、他の誰かになって経営するのではなく、自分は自分でいながら、自分の限られた持ち物を大切に使い切りながら経営をすることにチャレンジし続けた16年だったようにも思います。

ですので、今回『こういう人もいていいんだよ』と、一つの事例として評価いただけたことを純粋に嬉しく思いましたし、このミッションを一緒に支え続けてくれている本当に尊敬できる会社の仲間たちや、それに共感して応援してくださっている沢山のお客さま、社外のステークホルダーの皆さまと一緒に受賞するような気持ちで、この栄えある賞を受け取らせていただきたいと思います。本当にありがとうございました」

スピーチが終わると、再び、会場中から温かい大きな拍手が送られました。

そして、大賞発表に続いて、審査員のみなさんとのパネルセッション。「北欧、暮らしの道具店」のあゆみ、上場という意思決定の裏側などさまざまな質問にお答えし、あっという間に終了しました。

授賞式の様子はこちらのYouTubeで公開されています。

授賞式後のテレビ東京さんのインタビューはこちら。

また、大賞決定前にインタビューしていただいた内容はこちらで公開されています。

ぜひ、ご興味のある方はご覧いただけますと嬉しいです。

あらためまして、選出いただいた日経ウーマン・審査員のみなさま、光栄な賞と、とっっても貴重な体験を、本当にありがとうございました。

そして、佐藤や公式SNSにお祝いのお言葉をいただいたみなさま、言葉はなくとも温かく見守ってくださった全てのみなさまにも、改めまして心より感謝申し上げます。

これからも、頑張ります。

引き続き、クラシコムをどうぞよろしくお願いいたします!

授賞式会場を写真におさめる佐藤。(この1枚のみ馬居撮影)

写真:平本泰淳


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