読書感想:人を動かす話し方


■タイトル

人を動かす話し方
著:赤羽雄二

https://www.amazon.co.jp/dp/4295405787

■内容

赤羽さんがおっしゃる通りで、話し方の本ではありません。

人にどうやって動いてもらうか?が書かれた本です。

いきなりですが全体を通した感想です。

仕込み―仕切り―仕上げ と3つの要素ができますが、共通して大切なことがあると理解しました。

重要なことは2つ。

・普段からの準備

・やり抜く

◆普段からの準備

共通して感じたことがあります。

相手に寄り添う、情報収集しておく、自信を持つ・自然体でいる、自分の考えをもつ。

人を動かすには必ず相手ありきです。当たり前ですが、意外とここまで大切にしていなかったと、この本を読んで自分を省みました。

相手にやりたいことを理解してもらって、やってやろう。と思ってもらい、さらに行動までつなげてもらう。

そのためにはまず、相手に寄り添うこと。相手が何を求めているのか、どういう状況なのか、ひたすらに相手を知ること。これに尽きると感じました。

そのためにはアクティブリスニングの徹底して、上司や相手先の信頼を上げておくこと。そして自分のアクティブリスニングのレベルを上げて、会話で相手や周りの現状と問題把握、そこから解決への道筋を見通す力をつけておくこと。

情報収集で自分を知り、相手を知り、環境を知り、深い洞察と観察力と視野の広さを磨き上げる。

メモ書きで多面的かつ、視点を上げておく。

これらを徹底して準備して、自信をつけておく。そして自然体で挑む。

そして何より常に自分の考えを持つ。

仕込み―仕切り―仕上げ のいづれのその都度必要なってくることは色々ありますが、結局はその成功を支えるのは普段の準備だと理解しました。

そのために赤羽さんが普段から「総合戦闘力を上げておく」という意味、なぜやらないといけないのか?何をすればよいのか?そうすると何がよくなるのか?がよくわかりました。

◆やり抜く

これは先の普段の準備と、「仕上げ」を読んで感じました。自分はどちらもやり切れてないな。と。

どちらも赤羽さんは実現したいことのために、やらなければならないことを明らかにして、徹底的に行動されています。特に「仕上げ」のところは驚きました。

まず「合意したら終わり。ではない。」ということ。私は合意して終わりであとは相手にお任せ。ということが大変に多かったです。それはそこからは相手の責任だ。自分の仕事はココで終わり。と線引きしていました。

しかし、本書で書かれていたのは「相手と自分にとってよい結果を得ようとしている。それが全てで、ベストを尽くすためにあらゆることに取り組むしかありません」

やりたいことがあるんだから、やればいーじゃん。

その通りですね。

私の話になるのですが、最近メモ書き夜活会で3週間くらい言い続けていることがります。

・自分事として仕事する

・えーからやる

この二つを宣言してから、随分と自分の行動が変わりました。とても広く情報を知ろうとするし、やるべきことをドンドンわかる、会議でも落ち着いて話せる。好循環がこの二つのキーワードから出ていることを感じます。

なぜかよくわかりませんでしたが、この本を読んで良くわかりました。やっぱり自分の考えをもって、自分の仕事としてやりたいことを実現する。そのためには、だれの仕事とか考えずに、やれることをドンドンやるだけ。

この本にはとても勇気づけられました。

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最後にキーワードの「仕込み―仕切り―仕上げ」について、各々簡単にまとめておきます。

◆仕込み

準備しておくこと。

・最悪の事態を想定しておく。

・普段から人間関係円滑にしておく。上司、相手先など。

・報告、打ち合わせの場をリアルに想像して、練習しておく

これらにより人間関係が円滑になり言いたいことを聞いてもらえ、自信を持って本番に挑める。

◆仕切り

相手に寄り添い、丁寧に伝える。

相手に誠意を伝え、大義を理解してもらい、合意し、行動を変えてもらう。

そのためにはまず何よりも相手に寄り添うこと。相手にそっぽ向かれていては、どれだけ重要でも役に立つことでも受け入れてもらえない。

そのために無理矢理に押し込むようなことはしない。論破したり、追い詰めたりは不要。お互いのために良いと思うことをするためなので。

ちなみにこれは実体験でも最近効果を感じます。

アクティブリスニングに真剣に取り組んで半年。

最近の会議では相手が反論や意見を述べてきた時も、丁寧に相手の感情とやりたいことを聞き取り、即答する。分からないことは的確に即質問する。全体感を持って答える。

これにより信頼を得て、会議を目的通りに終わらせることが出来ることが一気に増えてきました。


◆仕上げ(フォロー)

仕上げとは最後まで徹底的に実現するまでフォローすること。

合意=実現ではない。

ここから実現できるかは、自分次第。丸投げしても進まない。自分の会社でも社長の号令でみなが動かないように、相手の会社でも同じ。

だれかの責任とか、これは自分の仕事ではない。とか思う必要はない。ばかばかしいとも思わない。「相手と自分にとってよい結果を得ようとしている。それが全てで、ベストを尽くすためにあらゆることに取り組む」それだけ。

■最後に

自分の意見を持つ=自分の仕事として腹に据えて取り組む。

アクティブリスニングを徹底する。

何よりもこの二つかと思います。この二つを徹底することで、誠意は生まれ、大義は出来、相手に寄り添って的確に仕事をすすめ、最後までやりきれる。と理解しました。

自分事として仕事した方が楽しいですしね。

日々アクティブリスニングを極めながら、自分らしく自分事として仕事に取り組みます!

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