読書感想と考察:自動運転&MaaSビジネス参入ガイド

自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
著:下山 哲平
https://www.amazon.co.jp/dp/4798163090
 
■読んだきっかけ
読んだきかっけは情報収集から。
自動運転について調べていると、「自動運転ラボ」サイトによく行きあたる。そのオーナーが本を出しておられるとわかったので購入。自動運転や周辺ビジネスについて学びました。
 
■全体の感想
全体概要がよくわかり、文字も大きく、図も多いので理解しやすく、読みやすい。おそらく自動運転ラボの記事の転機も多いためか、内容が重複しているところも多い。でもそこはすぐに気づくので、サっと読めば問題なし。
自動運転,MaaSに興味ある方は、読んで損はないと思います。私は大変に勉強になりました。 
しかし、すでにある程度知識のある方には、それほどインパクトはないかもです。
 
ただ、今日はこの本の感想だけでなく、この本から得た私の考えを書き残したいと思います。
 
【Kuraの妄想】
  
■農機メーカーに自動運転ソフトを提供するのはどうか?
トラクターなど農機への自動運転は、公道でないため導入し易く、生産性向上と、高齢化による人手不足の解消にもつながる。とこの本にありました。
  
ここから、弊社と農機メーカーと組むのは非常にメリットが大きいのでは?と考えました。
 
恐らく、農機メーカーもちろん自動運転導入を検討されておられるでしょうが、自動車での自動運転の方が進んでいると思われます。
そのため、農機メーカーに自動運転のシステムを提供する。メインのシステムは弊社が提供。農機特有の条件・環境を、農機メーカーから提供してもらう。
これはシステムの提供して儲けたいのもありますが、農機だと前述の通り公道を走るわけでないので、法規制や歩行者との安全性などの考慮が非常に少なくてすみます。かつ、速度も低いので、失敗しても大きな事故にはなりにくいでうす。
この自動運転を取り入れやすい環境を利用して、ドンドン市場投入して、字度運転の課題を抽出していけばよいと思いました。
 
すでにコマツが大型ダンプを自動で走らせていたと思います。こう言うところに自動車メーカーも積極的に協業して、win-winの関係を構築すべきと考えます。
 
 
 
■移動店舗型自動運転車をカーメーカーが作り、各サービスの荷室のカスタマイズをディーラーで対応する
 
今後、完全自動運転になれば、自動の移動型店舗も出てくるとありました。
そうですよね。今でも、移動型のテンポはありますので、当然と思います。
 
その時に、移動型店舗用自動車のプラットフォームは自動車会社が作るべきだと思いました。一朝一夕では難しく、これは弊社にアドバンテージがあります。
 
しかし本書では、サービスは多様で少量多品種のモノづくりが必要とありました。
 
少量多品種は弊社の大量生産ラインには合いません。
 
そこで、その荷箱・車室を大まかな業種・サービスごとに、ユニットバスのように用意して提供すればよいかと考えました。
 
ユニットバス(お風呂)は、決まった大きさに対して、色んな仕様があります。このような、基本的に決まった仕様をいくつも用意しておいて、セミオーダー的に対応する。
もっと細かな各サービスごとにオーダーメイドで対応していくことが必要と思いました。
 
この細かな要望は本当に多岐にわたるので、ディーラーで各お客さんの近くで作るのは良いかと思いました。
 
そうすることで、顧客の近くで最終的な製造もするので、オーダーメイドの部分に不具合がでても、製造元が近所にあるので対応できると考えました。
 
ディーラーも生き残っていけるし、どうだろう。いい気がする。
 
■自動運転の基地拠点
自動運転が普及すると、小売り店が店舗でなく、自動運転車でお客さんのもとに商品を売りに行けるようになります。
 
その場合、商品を運ぶ車を集約する拠点が必要になるとのことです。
 
その場合、だれとどう組んでいくのが良いか考えました。
 
各地域のディーラーを自動運転の拠点として、7&i ホールディングスと組むのが良いかと思いました。コンビニもスーパーも持っており、コンビニは地方にも沢山あります。また大型のスーパーには大きな駐車場もあり、自動運転の基地として最適と思いました。自動運転になれば、スーパーへの自家用車での買い物をする頻度も減るので、おそらく、駐車場が余ってくるはずです。
 
そこを基地拠点としてつかう。
 
そして、その大型スーパーに自動車ディーラーも入り込む。
非常に多くの車両と使用頻度になるので、整備・点検・部品交換・清掃が必要になるはずです。
そこは自動車ディーラーのノウハウが生きるので丁度よいと考えました。
 
また配送のノウハウはないので、ヤマト運輸などとも組んで最適な配送ルートの確保していくのが良いかと思いました。
 
■移動店舗の強盗対策は?
 
無人の移動型店舗が増えるときいて、強盗が心配になりました。
少なくとも海外では、日常的に起こりえると思います。
 
盗まれる商品自体は大した金額ではない場合が多いですが、破壊された車両本体は高額です。
 
また襲撃されるような土地では、何度も発生するでしょうから、そもそも商売が成立しないなと思いました。
 
車載カメラを使った監視、通報はできると思いますが、衝動的な犯行には対抗できません。
 
その場合は、これも自動運転パトカー(監視者)があれば、解決できる気がしました。
 
襲撃された車があっても、その車の位置や犯人の姿は記録されているので、それをもとに追跡できると思いました。
 
また巡回しているので、襲撃前の犯人の行動も映像で残っている可能性も高く、高確率で検挙できる気がします。
 
社会全体への普及が必要になりますが、いずれはこのように対応できると考えました。
 

■コネクティッドによる自動運転、通信障害はどうする?
GM傘下のクルーズが通信障害で、動けなくなって一緒に固まって止まってしまったという記事
https://www.gizmodo.jp/2022/07/cruise-car-stop.html
 
恐ろしいですね。自動運転はコネクティッドがセットだと思いますが、逆に通信障害や、ハッキングがあると、このように予測不能な事態を引き起こします。
 
ですので、自動運転の基本はオフラインで成立させることを前提にしないといけないですね。少なくとも、オフライン状態で自律して、緊急事態に対処できるプログラムが必要ですね。
 
そうすると車体価格が高額になるので、難しい問題ですね。
 
いまでもauが通信障害を起こしたり、銀行のシステムが止まったりするので、100%起こりえないとはいえず、オフラインでの対応はmustかと思いました。 
 
 
以上長くなりました。
読んでもらってありがとうございました。
 
とにかく、この本は勉強になりました。

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