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石田和也さんによる陶芸作品の紹介

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石田和也さんは、備前焼を家業とする家に生まれ、人間国宝のもとで技を極めるとともに、イギリスに渡り、海外の技法や文化を学ばれました。今や日本各地や海外をまたに掛けて活躍する若手のエ…
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#石原路子

石原路子さんのテディベアによるピエール・ボナールの華麗なる絵画世界の再現

ピエール・ボナール(1867年〜1947年)は、ポスト印象派の先端を行った画家です。その特徴は華麗な色彩表現です。 近年、本国フランスで人気が高まり、2015年にオルセー美術館で開かれたピエール・ボナール展は、歴代2位の入場者数を記録しました。 筆者は2018年に東京・新国立美術館で開催されたオルセー美術館特別企画 ピエールボナール展を訪れました。会場で最初に出会ったのが、「アンドレ・ボナール嬢の肖像、画家の妹」でした。 ピエール・ボナール作「アンドレ・ボナール嬢の肖像

竹久夢二が描く女性をモチーフにした石原路子さんによるテディベアのポートレート

元来の日本語は、時制からは自由なことばで、現在と過去と幻影とが渾然一体となり、今ここにないものもを、見立てる力によって立ち上げて、リアルを体験します。 そんな日本の「こころ」で、テディベアの世界を立ち上げてみました。モチーフは、岡山出身の画家、竹久夢二(明治17年〜昭和9年;1884年〜1934年)が描く魅力的な女性達です。 まず最初は、ずばり「女」(大正7年)です。 竹久夢二・作「女」(大正7年)1) 離別した妻・たまきがモデルと考えられています。上部のぼんやりとし