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陶芸作家、岡島光則さんによる作品の紹介

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岡島光則さんは倉敷出身の陶芸作家です。京都工芸繊維大学大学院を修了後、技術者として勤務の後、陶芸の世界に入門されました。現在、倉敷市大島に工房を構えておられます。岡島さんは、いわ…
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#石原路子

もしも・・アンリ・マティスの世界が、石原路子・ワールドだったら・・その2

アンリ・マティス(1869〜1954)は20世紀の美術史を代表する巨匠です。84歳の長命を全うし、その長い画業のなかで、ひとつのやり方にこだわることなく、あらゆる技法を取り込み、新しい技法も発明しました。 日本では今年、東京上野の東京都美術館において20年ぶりとなる大規模なマティス展が開催され、質量とも世界最大規模のマティス・コレクションを誇るパリのポンピュドー・センターの所蔵作品が大挙して来日しました。1) 過日、そのようなマティスの作品を鑑賞していると、突然、石原路子

エゴン・シーレ展に行ってきました〜我が家の小さな俳優達による絵画世界の再現〜

東京・上野公園の東京都美術館では、「レオポルド美術館 エゴンシーレ展 ウィーンが生んだ若き天才」(2023.1.26~4.9)が開催され、会期が終盤を迎えていました。 花見のシーズンを避けて、会期最後の週末に東京行きを決行しました。4月8日の朝5:34分発の電車でJR倉敷駅を発ちます。 9:30にJR上野駅に到着し、かつて大学に所属していた頃、東京出張のときに行きつけだった喫茶室ルノアールのアメ横店に向かいます。 さっそく、豪華なモーニングセットをいただきました。 店

ヨシダコウブンさん関西を行く

広島県福山市在住の総合芸術家、ヨシダコウブンさんは、神戸市中央区、旧居留地・大丸前のカン・フラワーデザインで、二人展「ふたつとない世界」を開催しました。カンさんによるフラワーデザインとのコラボ展でした。 ヨシダコウブンさんは異界と出会う人です。会場に隣り合っていた異界はこちら。 さらに、抽象化された異界はこちら。 仲間を大切にするコウブンさんは、京都のギャラリーで開催された小林雅子・島田恭子二人展に、応援に駆けつけました。 会場に隣り合っていた異界はこちら。 さらに

倉敷の3人の陶芸作家、三宅玄祐さん、岡島光則さん、濱田伸一さんの作品にみる創造過程の個性

倉敷でアート的な作陶する3人の作家の作品です。 いずれも、内的な美しさと実存感が設えられたアート作品ですが、3人は創造スタイルが、それぞれ異なっています。 左の花器は、倉敷市加須山に工房を構えていた、天才肌の陶芸家、故・三宅玄祐(みやけ・げんすけ)さんの作品です。 三宅さんは、発想が次々とご自身の内側から湧き出してくるタイプで、クセの強いユニークな作風で知られ、「使いにくさもおもしろさ」と述べられています。ですが、作品には、どこか孤独や哀しさが感じられ、奥深さが秘められ