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海野千尋さんの作品紹介

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海野千尋さんによる造形作品の紹介をまとめてみました。
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#アーティスト

「チハルさん」~海野千尋さんの陶布人形による波乱の半生の再現~

チハルさんは天才アーティストです。 溢れる内的なイメージを日々、アート作品にされています。 それは、かの天才芸術家、岡本太郎のような爆発的なものではありません。 チハルさんは、子供の夢のかけらがいっぱい詰まった、平和で、明るく、軽やかな絵を描かれます。 それは、泉が湧き出て、川となり、せせらぎが川底の石とぶつかってできる小さな波紋が織りなしてできる模様のようです。 そんな画風とは裏腹に、その半生は、次々と降りかかってくる、苦難の連続でした。ご本人がホームページのプロフィ

アートの世界で出会った印象深い2組の夫婦の物語~チハルさん・バリさん夫妻、ヨシコさん・ぶるーす さん夫妻~

アートの世界で最近出会った、2組の印象深い夫婦を紹介します。 まず紹介するのは、チハルさん・バリさん夫妻です。 チハルさんは、広島県福山市出身の天才アーティストです。夫のバリさんは、かつて会社員で、安定したポジションで仕事をしていました。 ある時、バリさんの部下として、チハルさんの妹さんが配属されてきました。妹さんが「うちのお姉ちゃんと会ってみたら」とチハルさんをバリさんを引き合わせました。二人は恋に陥ち、夫婦になりました。 結婚後もバリさんは会社勤めをして、チハルさ

入川家の「別世界」との交流の物語〜ちょっと込み入ったお話〜

私たちがいるこの宇宙は、唯一無二の宇宙ではなく、多数の宇宙と並立して存在する多重世界の構造になっていることが、数理学的に支持されています。 岡山市・旭川河岸にあるカフェ、カフェ・モヤウのランチ・トレーは、多重世界の解りやすいモデルになっています。すなわち、主菜の皿がいくつも並列してあり、メインが決まっていません。 私たちは、今住んでいる、この宇宙の外に出て、ランチ・トレーを眺めるように、この宇宙や他の宇宙を外から観測することができないので、原理的に多重世界の存在を直接確か

バリさん

バリさんは、広島県福山市在住の造形作家です。得意分野は、革のアクセサリーです。 バリさんの作品は、一見かわいらしくユーモラスですが、その世界観は深淵です。 画像は、バリさんの作品による曼荼羅表現です。 3体の造形において、尻尾や顔などの「部分」に使われている「パーツ」が2体で共有され、1体は異なり、それが3体相互に分配されています。例えば尻尾のテントウムシのパーツは、2体で共有され、一体で違っています。ヒゲ、耳、目、鼻のパーツも同様です。 これは、宇宙の究極原理ではな