見出し画像

【10分で書く】夏の始まりと蝉

蝉の鳴き声を聞くようになった。
夏だなぁと感じる。

結婚して実家を出て今のアパートに越してきてから早6年が経とうとしているが、この地域に住み始めてからあまり蝉の存在を感じないなと思っている。

どこからか、遠くの方から蝉の鳴き声が聞こえるが、鬱陶しい程ではない。
生活音に紛れつつ、夏を感じられる心地よい程度の音量。

一方で実家では朝からずーーーっとミンミンジリジリうるさかった。
今日はやけにうるさいな!と思うと、部屋の網戸にとまっていたり、ベランダにいたり。
本当に本当にうるさくて蝉が大嫌いだった。


夏になるとどこからか蝉がわらわらと出てきて、とにかく鳴きまくっているのかと思っていた。
でもこの場所に住み始めて、もしかしたら地域の環境や土のタイプ?によって蝉があまりいない場所もあるのかもしれない、と思うようになった。

実家の方はその地域全体で蝉が多かったように思える。
そして実家の庭にもたくさん蝉がいて、毎年夏になると抜け殻が大量に落っこちていた。

あまりにもいすぎて「これから羽化しま〜す」状態の蝉に遭遇するのはもちろん、「羽化しました〜」なホヤホヤの蝉もしょっちゅう見てきた。

夜の帰宅中に歩いている蝉に遭遇して、なんかオモロいなと思ってしゃがんで観察していたら、後ろから歩いてきたサラリーマンに体調不良かと思われて心配そうに声をかけられた事がある。

「セミを観察してました!すみません!」って素直に言ったけど、なんか恥ずかしかったな。

これが田舎なら「あるある〜」で終わりそうだけど、一応東京。
住宅街ではあるけどそこまで田舎ではない。
どこでそんなに眠っているのかなぁ、なんて思う。


そんなだから今は鳴き声は聞こえるんだけど、姿は全然見かけないんだよね。
どこで生まれてどこで鳴いてるのかわからない。
しかし30代、在宅勤務中の私には蝉の鳴き声はこれくらいがちょうどいいなぁ、なんて思ったり。
あ、でも抜け殻は久しぶりに見たい気がする。


ここまでで10分。終わり。

この記事が参加している募集

「オモロいな〜」と思っていただけたら、コーヒー1杯おごる感覚でサポートしていただけますと嬉しいです。 (ちなみに私はコーヒー飲めません。紅茶を飲みます。笑)