経営者が身につける哲学とは何か

サイボウズ社長の青野さんの話を聞いた。

青野さんとは以前からのお付き合いがあり、メディアでの対談も何度もさせて頂いたりもした。そこで話す青野さんの話には共感ばかりで、会社を経営していく上でのスタンスが似ているように感じる。

青野さんとはエンジニア出身という共通項もある。しかし、一般的なエンジニアリングというよりも、青野さんに感じるのは哲学だ。哲学があるから、数字に囚われず一貫した経営ができるのではないか。

本稿では、私なりの経営哲学と、経営における哲学の意味について考察する。

評価と報酬の分離、評価をやめる

サイボウズでは、評価と報酬を分離するために、社員の報酬は市場価値をもとに決めるという話をされた。ソニックガーデンでは、社員の報酬は一律かつ、賞与は山分けの形にしている。そうして評価もなくした。

ここから先は

3,826字
毎月4本程度の有料ノートをお届けします。ソフトウェア会社を経営する日々で考えていることを届けます。

ソニックガーデン代表の倉貫義人が、ソフトウェア会社を経営する日々で考えていることを届けていくマガジンです。ソフトウェアを扱うエンジニアの思…

良かった!参考になった!と思ったらサポートして頂けると嬉しいです。他のnoteユーザへのサポートに使いたいと思います。