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荷物を運ぶ野球選手

「こんにちは!ヤマト運輸です!」

トーンをワントーン上げて接客することは社会人の時に教わった。

社会人を一度経験した自分にとって、働きながら野球をやることに対して特に大きな不満は無い。

ジェイファムで働いていた頃はもっと休みが無かった(というより自分で消していた)し、キツかった。


元々は高知を辞めたときに次のキャリアの相談をしていた「コビーズの小林 亮寛さん」と「香川オリーブガイナーズ野手コーチの生山 裕人さん」と自分の3人でビデオ通話をして、

「一度働きながら仕事でお金を稼いで、野球をやる経験をしてみたらどうか?」という意見に後押しされて、練習生のオファーをお断りしてジェイファムに進んだ。という流れ。


それまでは「野球×お金」という事を考えたことなどなかった。


高校野球を終え、大学を辞めて独立リーグに進んだ若干20歳の藤原少年にとっては野球ができることが当たり前で自分でお金を稼がなくても両親が支えてくれている。という事実に甘えていたと思う。

しかし、1年間ジェイファムで働くことでお金を稼いでそのお金で生活をし、野球をするという経験をしたことで「お金」や「時間」について考えるきっかけを得ることができた。


話は少し進んで2020年12月。
オセアン滋賀ブラックスを自由契約となり、
BCリーグの合同トライアウトを受験したが

結果は一次試験で落選。

そんなときにまた野球をできる環境を提供してくれたのが福井球団だった。

働きながら野球をすることになること、
練習生での契約になること、

そこに対して一切の迷いはなく
二つ返事で入団を決めた。

働きながら野球をすることの難しさ、練習生の辛さ苦しみ。
それを自分は知っている。だから不安や恐怖もほとんどなかった。


働きながら野球をすること。
これの1番難しいところは「時間」と「お金」の使い方だと思う。

精神的肉体的疲労がある中で時間を作ろうと思うとお金を使わざるを得なくなる。

しかしお金にも制限がある。少しでも時間をかけてお金を節約する。

このバランスが難しいと感じた。
練習の時間、トレーニングの時間、ケアの時間、睡眠時間、プライベートな時間、、、

本来の独立リーガーであれば練習後にトレーニングやケアをして、早く寝て、オフの日はプライベートな時間を過ごして…となる


でも働きながら野球をやるとなるとそうはいかない。
仕事終わりにトレーニングをするとなると睡眠時間を削らなければいけない。

ケアをするとなるとトレーニングを削らなければいけない。

睡眠時間を確保するためにはトレーニングやケアを削らなければいけない。

プライベートな時間はほとんどないからその時間を作るために何かを削らなければいけない。


またその時間を作るためにお金を使うか、お金を節約するために時間を使うか。


「何かを得るためには、何かを捨てる」

というこの感覚が身に染みて分かる。
いい機会だと思う。


初めて社会人やった時は睡眠時間を削りすぎて、一旦休めと現在もチームメイトである笹林凌さんに助言をもらい、睡眠時間の大切さを知った。

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人は座学で学ぶよりも実体験として学ぶことで成長できると思う。

だから、漠然と日々を過ごすよりも自分を成長させる機会だと思って過ごした方が断然お得。


野球、トレーニング、ケア、睡眠時間
これらが満足にできないこの現状を嘆いたところで何も変わらない。変えられるのは自分の行動だけ。

今ある環境で何ができるのか。
そのできる事を淡々とやっていくことが人としての成長につながると思う。


しかしながら、働きながらワンシーズンを戦うのは大変だと思う。

配送と試合の繰り返しで練習時間や休養が十分に取れない分をどこで補うか、そこが1番の課題になると思う。


もう本来なら独立リーグにプレーする環境がなくなっていた自分なので、どんな環境であれ野球をやらせていただけることに感謝して今年1年間精一杯プレーさせて頂く。

野球ができることは当たり前では無い。


感謝と尊敬を忘れず今年こそかならずレギュラーを取る。


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はい。
慣れない文の書き方しました。

なんだか違和感あるところもあるかもしれないけどそこもご愛嬌ということでお許し願います。

働きながら独立リーグで野球をすること。
Twitter上でも賛否両論いろいろな意見を目にしました。

その中で自分の考えや思いを書きました。
自分は賛成とか反対とか考えても意味ないなって思うタイプです。あなたはどうお考えになりますか?

野球って何から何まで難しいスポーツですよね。


まだまだ長いシーズン、一緒に頑張りましょう


本日も最後まで読んで頂いてありがとうございました。またお待ちしています。

藤原 蔵太

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