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モラハラ バーサーカー ~父・概要編~

私の人格形成や家族のエピソードを語る上で、この方の紹介は必須項目!
何からお話してよいか分からないくらい難解な方です。

父はスポーツ全般が人並外れたレベルで得意で、それだけで社会を渡ってきたと言っても過言ではありません。
そして、顔面偏差値が高い。
父の血筋は顔が整っている方が多くて、芸能界にいた方もいるようです。
(まあ全然有名ではないですが・・・)
母も「顔で選んでしまった」と断言していたことがあります。

けれど、性格が偏屈で天邪鬼なので、人付き合いは苦手です。
理解してくれる殊勝な方を除いて、友好関係は結べません。
だいたいどの集団にいても浮いているし、仲間外れにされていたこともあります。
大人なので、あまりにも場違いなことを言ったりやったりはしないんでしょうけど、積極的に合わせにいくことはありません。
むしろ、自分基準の正義に反した場合には、全てを敵とみなします。

この「自分基準の正義」を、家族には容赦なく振りかざしてくるのです。

今で言う、モラハラですね。
しかもかなりの、 か な り の バーサーカー※です。

 ※バーサーカー
 忘我状態で鬼神のごとく戦い、肉親をも襲うことがある。
 狂戦士、ベルセルクとも。

つまり、スイッチ入るとやばいんです。
しかもこのスイッチがどこにあるのか、何なのかがまったく予測不能。
そんなこと? みたいな内容で集中砲火してきます。

攻撃形態は様々。

  1. 言葉による口撃
    「お前は本当にダメだ」「ズボラだ」「何回言っても分からないな」
    挙げればキリがないですが、とにかくネチネチと何回も言ってくる。
    父は爆発型なので、とにかく怒鳴るし体がすくむほど威圧されます。
    人が怒れるのは30分までと聞いたことがありますが、何時間でも言ってきます。

  2. 物に当たる
    手近なものをぶちまけたり、投げたり・・・
    攻撃範囲が広いうえに、当たると痛い。
    離脱は不可能なので耐え抜くのみ。
    しかも終息後には片付けも待っているため、ロングタームでダメージを与えられます。

  3. 直接攻撃
    いわゆる、手が出るってやつですね。
    子どもにはなかったですが、母にはありました。
    突き飛ばすとか、叩くとか・・・
    胸ぐら掴んで服が破れるとか・・・
    私が見ていないところでは、どのようなことが行われていたのやら。

このように、とにかく手が付けられない状態になります。
特に母に対する攻撃が異常で、大半は母に対して向けられていました。
しかも、子どもが見ているところでも平気で繰り広げる。
物心ついたときからそうなので、父が荒ぶるのは完全にトラウマで、体が硬直します。
母も言い返したり抗戦することはできないので、とにかく攻撃が終わるまで耐えるのみ。
間に入って助けることもできず、ただただ隅で固まって見ていることしかできなかった。
恐怖と、悔しさと、悲しみと、怒りと、、、感情がぐちゃぐちゃにされました。

普段はふざけたりもするし、冗談も言う。
自分の子どもを可愛がろうという面もある。
子どものためと思ってしてくれたことも覚えている。
ネグレクトされたわけでもないし、衣食住は確保されていた。
家にお金を入れないとか、外で遊び惚けていたわけでもない。
だから一見、問題なく回っている家庭に見えていたと思う。
実際に、回っているじゃないかと言う人もいると思う。
育ててもらっておいて、親の悪口を言うのかと咎める人もいるかもしれない。

感謝はしています。
でも、家族でも言ってはいけないこと、やってはいけないことはある。
私は父の良い面も悪い面も知っています。
だから一概に、悪い奴だと言うつもりはありません。
親子ですから、離れれば済むという問題でもない。
逆に言えば、常に付きまとう問題です。
なので父の言動の1つ1つを、子どもの頃から冷静に分析しています。
そして最終的に、〇と✕の箱に分けるイメージです。
これは良い出来事、これは許せない出来事、、、というふうに。
そうやって自分をなだめているのもあるし、父という人間に対してフラットな気持ちで接せられるようにしています。

とは言え、父のコノヤローな伝説は特筆に値するので、今後エピソード集を作りたいですね。
悪役シーン多めになるけど、ごめんよ、父。

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