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人は眠りすぎているのかもしれないという仮説

睡眠については多くの方が「しっかりと寝ないといけない」ということを漠然的に考えながら、眠っているのではないでしょうか。実際にいつもよりも睡眠時間が短いと「何となく体調が悪い」「頭が回らない気がする」など体感として感じたことがある方も少なくはないでしょう。

ちゃんと寝ないと体に悪いというのが常識になっていますが、実は睡眠というのは未だ研究途中で眠っている間に人間には何が起きているのかは判明していないことがたくさんあるのです。

そもそも「何故眠るのか」ということすらわかっていないのですから驚きです。しかし、睡眠が生物にとって必要であることは間違いないでしょう。現代の日本人は家があって外的もほとんどいないようなものです。熊やスズメバチなど警戒しなければいけない生き物は存在しますが、関わり方さえ間違えなければ無害です。ただ我々の祖先は違います。

猛獣との生存競争があり、今のような法律などによる秩序も確立されていないため、いつ襲われるかわかりません。そんな中で眠るという行為は非常にリスクが高いと言えます。周囲に対して警戒を完全に解く行為ですから、祖先の環境であれば、やらない方が良いに決まってます。それでも眠るわけですから、睡眠自体は必要不可欠なものなのでしょう。

それでも睡眠に対する誤解は多いと思います。あまりにも睡眠至上主義になっているのではないでしょうか。はっきり言ってしまえば、みんな眠りすぎかもしれないということです。

「睡眠は休息を取るのに必要」という意見が確実に多いと思いますが、実は睡眠中でも脳は活動しています。つまり脳の休息のために眠るというのは誤りがあります。さらに睡眠中は記憶力に関わる大脳皮質は起きているときよりも活発というデータさえあるのです。そのため、「記憶は睡眠時に定着する」と言われているのです。

眠ることは必要であることは間違いありませんが、その量についてまでははっきりとわかっていることが極僅かなのです。それならば「たくさん寝なければいけないんだ」と決めてしまうのも「本当に?何で言い切れるんだろう」という疑問が残ります。

もちろん私も自分自身「今日はあんまり寝てないからしんどいな」と感じたことはあります。しかしある考えが頭をよぎりました。このnoteでも書いたことですが、人間は慣れる生き物なのです。自分の身を置いている環境に慣れていき、そこから変化することを嫌がる性質があるのです。

肥満の方を例に挙げてみましょう。肥満の多くの原因は過食が考えられます。たくさん食べる方は、その生活に慣れていきます。そして変えることが難しく、空腹感が耐えられずに食べてしまうというのがよくあるサイクルではないでしょうか。そういう方が食べる量を激減させたらどうなるでしょう。当然苦痛を感じるはずです。美味しいものを食べたくて仕方がなくなるのではないでしょうか。私は睡眠もこの状況に似ているのではないかと考えたのです。

「これくらいは寝ないとダメだ」という考えが定着しているため、それができないと「食べたい」と同じように「眠りたい」と感じるのではないかと考えているのです。それならば、もしかすると人間は睡眠時間をもっと短くできるのではないかとも思えてきます。実際に人間以外の動物も眠りますが、睡眠時間は比べ物にならないほどに短いです。

しかし先程も言った通り、自分でも寝てないとしんどいと感じたことがありますから、この「たくさん眠る」という環境に浸かってしまっているのです。これは幼い頃からの洗脳のようなもので、みんなが寝た方が良いと言って寝てきたため潜在意識レベルで「寝ないとダメだ」と思い込んでいるのです。

この潜在意識を解くことができれば、私たちは今ほど眠らなくても健康で快活な生活が送れるのかもしれません。

そして睡眠時間が少ないときに感じる不快感は「ストレス」ではないかと考えます。これは「寝ないといけないのに眠れていない」ということからストレスを生んでいるということです。睡眠時間そのものが影響を与えていないということも考えられます。

もしもストレスが原因なのであれば、睡眠時間を増やさなくてもストレスの元を解決することで眠る時間は少なくできることになります。そのためにも「寝なければいけない」という完全に染み込んでしまっている考え方を捨てる必要があります。

そのためには「少しずつ変える努力」を継続させるしかありません。太っている人が急に痩せないように、今までたくさん寝ていた人間が急に寝る時間を減らしますと言っても無理があるのです。少しずつ変えるしかないのです。

最初にするのは、「寝なくても良い」という意見の人間の発信を見てみましょう。ショートスリーパーと言われる方々は「寝なくても本当は大丈夫」という意見を述べています。こういう言葉を日常的に取り入れることを始めて意識を変える必要があるのです。

少しずつ意識を刷り込んでいったら、次は実践です。重要なポイントは起床時間を固定するということです。「早起きに慣れる」というイメージを持つと良いかもしれません。

私も睡眠についてはまだまだ勉強中ですし、何度も言いますが、わかっていないことが多いのが睡眠です。眠るのは気持ちが良いかもしれませんが、私たちは眠りすぎているのかもしれないという疑問を持つことで人生をより多くの時間楽しめる可能性もあるのではないでしょうか。

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