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上達の基本はまず他人の模倣をすることから

自分のやってみたいことがある人はやってみるべきであるというのが良く聞く話ではありますが、「仕事があるからそんな余裕ないよ」という人も多いことでしょう。まず、やってみたいことやこうなりたいという願望を持っていたとしても、何をするべきか考える余裕すらないという場合もあるかと思います。しかしそれでも「やりたいことをやるべき」なんです。自分が少しでもワクワクとテンションが上がるようなことはやってみるべきです。

そして始めるのは意外と簡単なんです。それが「他人を模倣する」ということです。パクりという言い方をしてしまっても良いですが、とにかく上手くやっている人の真似をするのです。自分だけのオリジナルの方法なんて考える必要はないのです。そういう完全オリジナルなものを作るのは本物の天才たちに任せてしまいましょう。そもそも「真似してみたい」と思えることに出会えるというのは幸せなことです。何故なら真似したいという感情は一種の憧れであり目標になります。人生を楽しむためには目標が必要不可欠であり、楽しむための重要なポイントになります。

極端な例を挙げると、私は小説が好きで東野圭吾さんの作品を特に好んで読みますが、その結果「東野さんは凄い、自分も書いてみたい」と思ったら小説を書いてみても良いと思います。その時にまずするのは東野圭吾さんの真似をすることなんです。自分ならではの方法なんて考えていても目標に近付くことはできないからです。私は小説を読むのは好きですが、書きたいと思ったことはありません。しかも東野圭吾さんほどの超一流小説家になるのには途方もない努力と才能も必要でしょう。しかし「やってみたい」と思えたことにはやってみるべきです。人生で一番重要なのは結果ではなく過程であり、ワクワクできているという感覚こそが最優先されるべきことなのです。成功者になりたいと思うのであれば、成功者の真似をしましょう。

人を真似しようと思ったとき、どのように真似をするべきなのかはポイントは2つです。一つは観察することです。その人の発信しているSNSや著書があるなら読んでみて、とにかく「本人のことを知る」ことです。どのような活動をしてきたのかなど、細かいことでも調べていくことで「何がその人を形成しているのか」がわかるようになります。過去を同じにすることはできませんが、人の歴史を知るというのは「人の理解」に繋がるためやっておいた方が良いでしょう。

人の過去を知っていくと「この人でもこんな経験しているだ」ということは良くあります。私は昔与沢翼さんという成功者の方が気になり色々な情報をネットで集めていましたが、元々は地元の不良から始まって、地元の仲間とつるんでいる中で「自分ってクソだな」と感じ始め、猛勉強の末早稲田大学に入学することになります。さらにその後も事業の浮き沈みがあって、今は海外で暮らしているようですが、それだけの成功者でも「自分は終わっている」と感じていたことがあるのは興味深かったです。そのように表面上に見えている部分はその人の一部分でしかないため、掘り下げて調べてみると良いと思います。そうすることで「自分にもできるかも」と思えるようにもなりますし、誰もが同じ人間であるということが再確認できます。

二つ目のポイントは「徹底的になる」ということです。人から目標にされるくらいの人は努力を積み重ねていますし、真似することが難しいです。真似するのが難しいからこそ憧れられているのです。そのため真似しようとすると「ここまでやっているのか」と驚くこともあるでしょう。しかしそこまでやれて初めて同じ境地にたどり着けるのです。特に大きな成功を成し遂げている人間というのは、常識人からすると狂気すら感じる部分を持っていることもあります。狂気を自分に宿すことが良いか悪いかの答えはありませんが、少なくとも常人にはたどり着けない場所に行くには、それなりの覚悟が必要ということです。

これらができれば、ある程度目標には近付けるはずです。ここで注意してほしいのが「全く同じになる必要もない」ということです。お金が欲しくてお金持ちを真似しようとマーク・ザッカーバーグを目標にしても、フェイスブックのようなサービスを生み出すのは極めて困難です。同じなるのではなく、自分が欲しいだけのお金を稼ぐことが目標の本質です。そこを間違えてしまうと、挫折する原因になってしまうため、あくまでも自分は自分であり分相応だと思える範囲で目標を目指してみましょう。何千億円持っていたとしてそれを何に使うのか想像できるでしょうか、私には無理です。それならそんなにお金を持つ必要はそもそもないのです。

目標を達成することは人生の本質にはなりません。何故ならば、達成した結果は死んでしまったら自分には関係ないからです。つまり生きている間に「どのように生きたか」こそが本質のはずです。肝心なのは目標を達成するのではなく、目標目掛けて楽しみながら努力することです。楽しむことさえできれば人生は勝利なのですから。

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