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ドラムサークルとの出会い

ドラムサークルって知っていますか? 

私は仕事の関係でドラムサークルは早くから知っていたのですが、実際に参加したことはなかったのです。

2015年に会社の若者を中心として、音楽による体験型研修をビジネスにしようと言うプロジェクトがありました。そこでドラムサークルを新人研修で試してみようと言うことになりました。

2016年2月にドラムサークルを日本で推進しているパーカッショ二ストのペッカーさんに相談することになり、打ち合わせをしました。ペッカーさんといえば知る人ぞ知るパーカッションの第一人者。サルサ・バンド、オルケスタ・デル・ソルのリーダーであり、MISIA、坂本龍一、Coba、浜田省吾、尾崎豊、SMAPなどのレコーディングに参加する著名なミュージシャンです。緊張しながら会議室で来訪を待ちました。

ペッカーさんは、会議室に入るとおもむろに鞄の中から卵形のシェイカーを取り出し、会議に参加しているメンバーに1つずつ配りました。そしてさあ、まずはやってみましょうとシェイカーを振り始めたのです。会議に参加していたメンバーもみんなでシェイカーを降り始めました。おのずとにこやかになります。緊張感はなくなり、楽しくなってきました。

そこでペッカーさんは、一人を指名して、その人はシェイカーを振り続け、ほかの人はストップさせました。残った一人は、一生懸命に振り続けますが、だんだんとビートが心もとなくなってきます。そこでペッカーさんはまた全員でシェイカーを振るように合図します。次は私が指名されました。みんなと一緒に振っている時は気楽に振っていられたのですが、一人だけ残って自分の音だけになると、リズムがずれてしまいました。不安な顔になるとペッカーさんがみんなに加わるように合図をしました。みんなが加わるとほっとしました。

後で知りましたが、これは「One for all, All for one」という、ペッカーさんが推進している企業研修のドラムサークルの代表的なアクティビティのひとつでした。

シェイカーというシンプルな楽器を。ただみんなと一緒に振るだけでも、心に響くことを知り、驚きました。

同時に、音楽による体験型研修に可能性を感じました。さっそくまずは自社の人事部に相談して、4月の新人研修でドラムサークルをやってみることになりました。

つづく

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