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わざわざ出向く意味

先日好きな人とお出かけをした。

そのお出かけの数日前に、私は東京大神宮に出向いた。

もはや、神頼みみたいに思われるかもしれないが、私の脳内では、 "わざわざ足を運び、手を合わせ、パワースポットのパワーを全身で浴びて、運気を良くするため" という考えである。











私は電車で片道1時間ほどかけ、日傘を差し35度の気温の中、汗ダラダラでようやく東京大神宮に到着した。

まずはお賽銭だ。
なんやかんや恋愛に重きを置いてしまうせいで、好きな人ができるたびに東京大神宮に来ていたおかげで2礼2拍手1礼は慣れたもんだ。
並んでいた列には水飛沫を飛ばす扇風機が設置されていて、どすっぴんノーヘアセットで居た私は内心 "これで良かった" と改めて楽さを痛感していた。(汗かいても顔面にタオルを押さえ付け可)

次はおみくじを引いた。
当然恋みくじだ。
さすがは東京大神宮。恋愛の神様で有名なだけあって、みんな恋みくじを引いている。他の神社に行く時は大半が普通のおみくじを引くので恋みくじを引くには抵抗があるが、ここはそんなことが無かった。










おみくじの結果は、持ち帰ることも、写真を撮ることも、内容を脳裏に刷り込ませることもなく、折りたたんで結んで帰ってきた。

自分にとって都合の悪いことが書いていたからだ。

今思えば読み返したいけど、もう見れなくて、それで良いんだ。

どうやら、人間はこういう時でもいや、こういう時こそ、都合の良いことしか受け入れたくないらしい。












確かに、その後の好きな人とのお出かけでは私は緊張しまくり、上手く話せず沈黙が増えてしまって満足とは言えない日になってしまったが、きっと、おみくじはお見通しだったのかもしれない。

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