デュエプレ環境振り返り(2弾)
こんばんははじめまして。海月です。
書いているのがたいてい夜なのでこんばんはとしておきます。
デュエプレ環境の振り返りを行っています。
今回は2弾篇です。
1弾がまだの方はこちらから。
自己紹介はあまり意味を成さないと思うので省略します。
とりあえずデュエプレはサービス開始当初からプレイしていて、毎月マスター到達するくらいです。
環境前期
リリース以来初のブースター発売ということで、2か月強のカードプールにマンネリした界隈でなかなかの盛り上がりを見せていました。
しかしその追加プールには暗雲が…
紙では現在も殿堂入りの「超竜バジュラ」と、2019年まで殿堂入りをしていた「アストラル・リーフ」の基本デザインをそのままとした実装には、情報公開当初、多くのプレイヤーに衝撃を与えました。
ではその結果はというと、早々に夢物語と化した「ドラゴンの時代」と対照的に輝かしい「リーフの時代」となります。
ただ、玄人筋の読みとしては順当な環境初期だったようです。
2弾リリース直後から『赤青リーフ』『青緑リーフ』『青白リーフ』などの「リーフ」の青+一色としたあらゆるデッキが登場します。
いずれも強力で高いシェアを持ったデッキたちでしたが、ここでは『青緑リーフ』を取り上げます。
『青緑リーフ』
「リーフ」でリソース確保をしながら低コストクリーチャーで攻めていく速攻気味のデッキで、緑を採用するのは「レベリオン・クワキリ」の存在が大きいデッキでした。
一度攻撃を通してしまえば容易にパワー6000を超え、有効な除去トリガーが「デーモン・ハンド」「アクア・サーファー」くらいしかないことから1弾で活躍した『ボルコン』を青ざめさせる活躍をします。
2コストサイバー・ウィルス→「リーフ」→「クワキリ」とマナカーブがきれいに繋がる一方、「シビレアシダケ」→「クワキリ」と繋げるプランも取ることができ、単純ながら器用で安定性の高いデッキでした。
その一方、1弾で隆盛を極めた『ボルメテウスコントロール』も大幅な新規パーツを獲得します。
『クローシスボルコン』
代表は一時期その名を『チャージャーボルコン』とするまでに影響を与えた各種チャージャーの登場。
これで頑張って「光器ペトローバ」に対抗してくれよ…といわんばかりの待望だった全体火力「サウザンド・スピア」。
他にも採用できる多様なカードを獲得しましたが、必ず採用されていたのはこの辺りだったと思います。
色構成は1弾の緑抜き4cから青赤黒のクローシスカラーが主流となりました。
ただ、新勢力の『リーフ』のドローとビート力には苦戦を強いられ、1弾ほどの活躍はできませんでした。
今思えば「リーフ」のカードパワーは運営なりに1弾の環境を評価しての、『ボルコン』とハンデスカードへの回答だったのかもしれませんね。
まぁそれでもハンデスは後にナーフされてしまうのですが…。
ちなみにこの頃からチャージャーによる加速を得たこともあって、「ロスト・ソウル」が採用され始めます。
もう一つ、2弾リリース直後から注目されたデッキとして、『ドロマーイニシエート』があります。
『ドロマーイニシエート』
1弾の『シータビート』に代わって2弾の富豪デッキと呼ばれる強力な高レアリティカードを多用したデッキでした。
光の優良ブロッカーに闇のハンデスを使い、「アクアン」でドローして「ペトローバ」で盤面を固め、「クラウゼ」で制圧するという、雑な構築なようで非常に完成された形を持つデッキでした。
しかし、やはり最低でもSR10枚程度必要になるこのデッキの使用できる人はこの頃かなり限られており、『シータビート』と同様に一強というわけでもなかったのでシェアは伸びませんでした。
極端な言い方をすれば、一弾の頃の殴る、除去するという勝負が石器時代に感じられるほどに多用なことができるデッキの出現に、私はただただ驚いたことを覚えています。
環境後期
後期というより中期頃からですが、突如環境トップとなるデッキが出現します。
その名も『青黒バロム』。
1弾の振り返りでも少し触れましたが、不遇をかこっていた「悪魔バロム」がここに来て大出世を遂げました。
屋台骨となったのはこれらのカード。
「汽車男」などのハンデスクリーチャーや「ボルギーズ」を繰り出してコントロールをし、横並びできた段階で「クエイクス」を投げて手札を枯らしてから「バロム」で盤面も綺麗にする、これまた明快でありながら強力なデッキとして活躍します。
基本闇文明のみでコントロールをしていくのは奥が深く、たとえば「飛行男」と「デスモーリー」によるシナジーはシンプルながらも強力でよく見られました。
トリガーも比較的多く詰め込むことができ、あらゆるデッキに対応可能なことから2弾環境最も優秀なデッキの一つとなります。
一方で大きなシェアを得たわけではなかったものの、レート1位になった方が使用して話題になった無課金の星『赤緑速攻』も登場します。
この時はトリガーが「リーフ」を基準にして採用されていたため、「バースト・ショット」などの全体火力が少なかった上に、『赤緑速攻』は「怒髪の豪腕」や前述の「レベリオン・クワキリ」を使って「リーフ」よりも高いビート性能を持っていました。
ここにきてようやく「ブレイズ・クロー」を採用したTHE速攻というデッキが環境に爪痕を残すようになってきましたね。
その後のBATTLE ARENA2ndでの『赤白速攻』の活躍など、もはやこのデッキタイプを意識しない人はいないでしょう。
おそらくこれからも一生環境に居るので愛好家の方もアンチの方もよろしくお願いします。
また、こうした速攻に比較的強かったのが『ネクラ二角』でした。(ネクラとは、白黒緑の3色の構成を意味します。)
『ネクラ二角』
当時の私が主に使用していたデッキです。
今見ると「何が強かったんだろう…」って思うあたり、当時の環境速度が伺い知れますね。
ビートダウンが強かった時期であったため、厚めのトリガーとブロッカーで受けられるこのデッキは「クワキリ」以外はたいてい対処可能で、「聖霊王アルカディアス」を出したり「二角の超人」を連打することでコントロールとも渡り合えました。
ただ、『ボルコン』同様器用貧乏なところもあり、環境上に不利な対面も多かったことからTier2程度に落ち着いていました。
そして環境の後期、「リーフ」デッキの集大成として大躍進するのが『青白リーフ』です。
『青白リーフ』
デッキ自体は早期から強力と太鼓判を押されていましたが、『ドロマーイニシエート』同様SRの生成枚数が多かったため、使用者が増えませんでした。
しかし強さが浸透するにつれて使用率を伸ばし、最終的には『青黒バロム』と並ぶ環境トップであったと言えるでしょう。
「リーフ」でリソースを確保しつつ「ペトローバ」に繋ぐ強さは明白で、これを許すと大抵のデッキは除去することができず、小刻みにシールドを割られて敗北していきました。
また、これも「バロム」同様、1弾でハズレア扱いだった「マーチング・スプライト」を使うことで非常に安定感のあるデッキでした。
また、研究が進むにつれて闇の優秀なハンデスや除去カードを取り込んだ『ドロマーリーフ』も誕生します。
元々活躍していたデッキが別の要素を取り込む、あるいは既存の要素を排除することによって再登場するというのはしばしばデュエマで発生することです。
3色ということもあって明確なテンプレは確立しませんでしたが、これも強力なデッキとして環境の一端を担っていました。
2弾環境での当たりSR
・「光器ペトローバ」
言うまでもなく大当たり枠でした。
パワー+4000はウィニーを切り札にすると言っても過言でなく、とりあえず場に一体だけいるクリーチャーを選択するだけでも十分なほどでした。
選ばれない効果の強さも周知の通りで、2弾環境を経験していたならば、誰もが一度はこのカードにフィニッシュを決められたことでしょう。
7弾のインフレ具合は、このカードの使用率が一気に下がっているあたりからも考えられます。
・「アストラル・リーフ」
こちらも説明不要でしょう。
まさに2弾環境の中心であり、長期にわたって活躍を見せるカードとなりました。
3ドローの汎用性はインフレへの対応性も強く、頃合いを見て運営が「マリン・フラワー」を実装する気ならば環境に帰ってくるでしょうね。
・「アクアン」
2弾環境では「ドロマーイニシエート」「青黒バロム」という採用先があったものの、3弾以降では一気に見かける機会が減ります。
玄人ほどこのカードの強さを理解して早速4枚生成したかと想像しますが、運営はなかなかドロマーカラーを強化してくれませんでした。
ハンデスがナーフされたこともありますが、このデッキカラーは必然的にロングゲームを作るため、DCGには好ましくないのだろうと推測しています。
まあまあ枠のSR
・「聖天使クラウゼ・バルキューラ」
・「凶骨の邪将クエイクス」
まとめちゃうのは少しかわいそうな気がしますが、その理由が同じなので仕方ないです。
どちらも特定のデッキでのみ使用され、枚数も2~3枚で十分だったため、そのデッキを使わない人からは至極微妙なカードでした。
もっとも、「クエイクス」は効果判明当初ハズレとする人が多かったのですが、『青黒バロム』によってすぐに手のひらを返されたのでまだマシでしょう。
「クラウゼ」は『ドロマーイニシエート』の生成コストの高さと微妙な強さもあってそれほどシェアを伸ばせず、3弾以降でゆるやかに消えて行ってしまいました。
・「超竜バジュラ」
2弾看板クリーチャーではありますが、冒頭の振り通り目立った活躍はできませんでした。
相手のマナを減らす「ランデス」は紙でも厳しく制限の対象にされており、デュエプレでもあまり活躍はしてほしくないのでしょうね。
「ボルザード・ドラゴン」とか実装してほしかったのですが。
ただ、やはり唯一性を持った人気のカードのため、どうにかして使ってやろうと考える人はいるでしょう。
嫌われる効果とはいえ、多くの人の記憶にも残っているであろう「バジュラ」には一度くらい活躍してほしいなとも思います。
後に再評価されたSR
・「幻想妖精カチュア」
2021/1月現在デュエプレをやっている人にこのカードの強さを説明する必要はないでしょう。
当初は呼び出すドラゴンに実践級のものがおらず、「可能性はあるけれど先に連ドラの方が強くなりそう…」といった評価でした。
ところが「ヤツ」が実装されたことで雲行きは怪しくなります。
さすがに『カチュア』で「ボルバル」が使えるとは思いません。
ただ、かの悪名高い「ボルバル」が実装されるとなれば、ひょっとして凶悪なあいつもこいつも実装されるんじゃないか、って考えが頭をよぎるものです。
結果が出た後で言っても仕方ないですが、やはりこれらは実装されて環境で暴れてくれています。
まあ一強とならなかったことで『カチュア』はかえって環境のバランスを保つデッキの一つとなっていますが、この2弾リリース時には到底考えられなかったことでしょう。
「カチュア」の他はありません。
2弾はこうしてみるとSRにもVRにもめぼしいものが少ないですね。
ただ、1弾の延長と考えるなら当然でしょう。
この後の3弾からいかにインフレしているのかがよくわかりますね。
まとめ
2弾の環境についての振り返りは以上です。
私は「リーフ」にだけは頼らずに戦おうと心に決めていましたが、こうして振り返ってみると圧倒的「リーフ環境」でした。
作っていたら当時マスターまで上がるのにどれだけ楽だったか…
時間が経ってから見てみると、今になって思うことが色々あります。
カードゲームを長年やっていると出てくる楽しみですね。
私と同じように当時プレイしていた方は一緒に感慨に浸ってもらえると、そうでない方は「そんな時代があったんだな」と思ってもらえれば幸いです。
では次は魔の3弾環境篇で。
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