アフターコロナ。営業の形態を変えなければいけない時代

今日はこれから飲食店がどう生き残っていけるかを考えてみました。

自分は10年ほど和食の道を極めようとしていた時がありました。

京都の5つ星ホテルの和食レストランで働いて、その後オランダの日系5つ星ホテルで働き、また京都に戻って働きを繰り返しました。

その時に自分が働く場所を選ぶポイントは、給料がいいかよりも自分の成長に繋がるかという事。

若いころに自分が思っていた職人っていうのは、一つの事に人生の全てを賭けて、その道を極めていくというのが王道だと信じていました。

多分日本人のほとんどが、職人とはそう言う感じに考えていると思います。

でも今の時代、というかこれからの時代はそんな贅沢な時間の使い方では生きていけなくなりました。

現在日本はコロナウイルスで店舗営業が自粛モードになり、お客さんは1割程度まで落ち込んでいる状況です。いつ終わるかわからないこの状況下で閉店を決めたお店も沢山あります。

このような状況で、お店で働く料理人が料理をいくら極めたからと言ってお店が繁盛するわけはありません。どうしようもない状況です。

そして今まではやってこなかったデリバリーサービスや持ち帰りのみ等に皆切り替えたりして、何とかやりくりしようと頑張っています。

しかしデリバリーでの営業で今までの様な売り上げは厳しいと思います。何故ならこのデリバリーで勝つのはメニュー数を多く出せるお店、自社でデリバリーシステムを持てる大手のチェーン店などに独占されてしまうからです。

個人で小さくやっているお店などは、デリバリー戦ではなかなか太刀打ちできません。同じ土俵で戦っても勝ち目はかなり薄いと思います。

では一体どこで差別化を図らなければいけないのか?そこがこれから個人の店、職人が生き残れるかの大きなポイントだと思います。

まず絶対的に必要なのは、お店を大勢の人にもっと知ってもらう為のSNS活用です。お店の宣伝というよりは、お店のスタッフの日常等人間味のある情報を発信して、多くのファンを獲得する事が目的です。

例えば毎日行く市場の様子を動画で配信したり、仕込み中の様子や仕事後のスタッフとの飲み会などを発信して、人間性のある発信をしていく事です。

簡単なお勧め料理の説明や、クッキングスクールの様に料理の作り方等も良いと思います。

また健康志向の高い人アピールも大事だと思います。料理を作ってもらう人がカップラーメンとかコンビニ食ばっかりの人なんて誰でも嫌ですけど、普段から健康に気を使って食べる物もオーガニックなどに気を使ってる人であれば安心しますよね☆そういうこだわり等を発信することでシェフ事態にファンと信用が付いてきます。

そして営業の方ですが、コロナウイルスが収束してもまたこのような事態になる可能性は十分考えられます。ですので通常営業とデリバリーの他に、それに対応できる何かが必要です。

自分が考えたのは、家にシェフが来て目の前で作ってくれるデリバリーシェフでの営業です。

この出張シェフは以前からある形態ですが、今まではそんなにメジャーではありませんでした。でもアフターコロナの時代に、もっとメジャーな産業になってくるんじゃないかなと思っています。

この出張シェフの良い所は、デリバリーよりも高い値段を獲れる事です。デリバリーだとどうしても出前とか弁当というイメージになってしまいますが、シェフが家に来てその場で作ってくれる事で、下手したらお店で食べるよりも特別感が出るので、支払いの他にチップとかも全然あるんじゃないかと思います。

また料理の演出も自由にできるので、評判が良ければ家での飲み会や誕生日パーティ等にも引っ張りだこになると思います。

ただ安さを売りにしているお店などはこれが出来ないので、デリバリーで凌ぐしかないです(´;ω;`) というかもう安さを売りにしている様なお店はかなり潰れていくと思います。

高級寿司やしっかりとした料理を提供できる、ある程度お金持ち層を獲得しているお店であれば全然いけると思います。

この形態になると職人に求められるのは、料理が上手というよりも短い時間でお客さんとどれだけ打ち解けられるか?又はその場を盛り上げれるか?そいう今まで以上の接客スキルが求められるという所です。

そこで活躍するのがSNSです。初対面でいきなり仲良くなるのは中々難しいですが、前もってSNSなどでこの人がどういう人なのかが解っていれば、たとえ初対面であっても前から知っている様な気持ちで接する事が出来ますよね。

とこんな感じでこれからの料理職人が生き残る方法を考えてみました。まあ掘り下げればもっといい感じにプランは作れるんじゃないかと思いますが、長くなりそうなのでやめときますw

自分が住んでいるカンボジアでもコロナウイルスが発生していますが、日本とは何もかもが違うので、全然先が読めないですw まあでもカンボジアでも何かしら変えていかないといけないんだろうなとは思います。特にキッチンの衛生面はこれから向上させないといけないでしょう。

カンボジアのバージョンは次回に書こうと思います。ではでは。


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