喉に詰まらせて

「ねぇ、もしも」

僕の口から出た言葉はそこで止まった。

君は僕の顔を少し困り顔で見てきたから

その先はもう話せなくなった。

だって君はその瞳から
心の滴を垂らしてしまうと分かってるから

僕の心はまた喉に詰った。


ねぇ、もしも僕が君といない時間が寂しくて苦しくて死んでしまうほど不安になるって言ったら君は僕のそばに居続けてくれるかな。

胃酸に溶かされた心の叫びは静かに沈んでいった。

『ごめんね』
君は目を真赤にして
ただひたすら静かに泣いていた。

僕はまた1つ後悔する


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