好きなもののエネルギー

14年くらい前、公立で保育士をして、年長組を担任した時の話。

私は、鬱になりかけた。
いや、なっていたのかもしれない。。。

年長の担任は、他の年齢の担任より仕事量が多い。
その上、複数担任で、一緒に組んだ先生は、発達障害児のスペシャリストで、超ベテランの先生だった。
なので、保育士4年目、初めての年長児クラスを持った私は、仕事の遅さや視野の狭さから、毎日、その先輩に叱られていた。
けど、その叱られ方も、仕事のことだけでなく、プライベートなことや、家族のことも猛批判。。。
シフトがどうであれ、その先生より先に帰ると叱られる。
勤務が終わって毎日2時間程度、先輩からの指導と言う名のお説教時間が入り
ことあるごとに「人間として最悪」と言われ続ける日々だった。

なので、よく笑うと言われていた私も、笑顔がなくなり、今まで一緒に担任をしてきた先生たちからは「やつれたけど大丈夫?」と言われていたのだけど・・・
自分でそれすら認識できない状態。私、笑ってないの?みたいな。

けど、その状態を認識できたのは、好きなもののおかげだった。

たまたま、テレビを見ながら、持ち帰った作り物をしていたとき
大好きな斉藤和義さんのライブが、近々岡山であると言うCMが流れたのだった。

流れる歌を聴きながら、「あぁ、私、この人好きだったなぁ・・」とぼんやり思う。

ん?ん??ちょっと待って?
「好きだった」って思ったよな、自分。
自分の好きなことすら忘れてるよなぁ、自分。これ、やばくないか!?と我にかえる感覚。

そこからは、オセロの白と黒が一気にひっくり返るみたいに、
先輩に「人間として最悪」と言われたら、
「そうですね、失礼しました」と言い返すようになりw

仕事だからと諦めることが多かった、好きなアーティストのライブに積極的に出かけw

仕事も退職を決めw

一氣に、自分のエネルギーが湧いてくることを感じた。

このことを思い出したのは、最近似たようなことがあって、

仕事で、いろんなことをキャパ超えて詰め込まないといけないような事態になり
ホッとする時間すらない状態。
心と身体は無理だと言っているのに、現状、それが許されない状態。

そしたら、毎日がしんどくて、色を失って、なんのために働いてるんだろう。。。みたいな感じになっていた。

そんなとき、また助けてくれたのが大好きな音楽で、

月1で、音で遊ぼうという時間を作る機会があり、そのために、日常の中でも、意識して好きな音楽を聞く時間を取っていたり、ピアノに触れる時間を作っていたり、
好きなバンドのことで熱く語っても聞いてくれる人がいたりして、

その度にエネルギーが戻ってくることを感じた。

結果、色々と免除される事態が起こっているw←キャパ超えを感じたときに、直属の上司より上の人に、色々と話す機会がもらえて、「鬱になりそうだ」と訴えていたのが、やっと聞き入れてもらえた感じなのだけれど・・・。

好きなことのエネルギーって本当にすごいなぁと感じていて

普段はなかなか共感してくれる人がいないからと、自分の中で温めていることも多いから、外に出すことって少ないのだけれど

今回は、その熱を外に出させてもらえた感じが本当にありがたかった。
その、自分の熱量に、パワーをもらえた感じ。

好きのエネルギーってすごい。大事。

久々にそんなことを思ったので、書き記してみた。

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