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そのへんで売ってるプラスチックの植木鉢が5万円で売られて、売れたらしい。

物の値段とは、あってないようなもんだ。

相場の価格というものは確かに存在するが、それを飛び越えてくるものがある。

先日、Eテレで驚きの話を聞いた。

そのへんのホームセンターで売っているようなプラスチックの植木鉢が、5万円で売られて、3つ売れたという。

それを語っていたのは、デザイン活動家、d&department でも有名なナガオカケンメイ氏。

京都のd&d department は、なんとお寺の中にお店があるという変わったつくりで、日本中に眠っていた本来は大切にされてもいいはずのものを集めて、販売している。

驚きの5万円プラスチック植木鉢の話は、デザイントーク+というEテレの番組内で「ロングライフデザイン」というテーマのなかで語っていたエピソードの1つ。

プラスチックの製品を作る側も、買って使う側も、プラスチック製品に対しての尊敬がない。粗末に扱いすぎている。プラスチックは革と同じように経年変化を楽しめるもののはずだ、と。

5万円で売れたという植木鉢は、沖縄の民家で野ざらしになっていた植木鉢を買い取って、それを高圧洗浄機で丁寧に洗って、プラスチックの展示会で並べていたものだという。

物に値段をつけて売るということは、社会実験であり芸術活動の1つ。

「価格は思想に宿る。」

そんな話をしていたのが衝撃的だった。

この回をもう少し詳しく書いてくれている記事を見つけたので、詳しくは下記をどうぞ。

廃ダンボールの財布、2万2000円

そして、阪神百貨店では、ダンボールで作られた財布が2万2000円で売られている。

それを展開しているのは、世界中から集めた廃棄ダンボールで創作しているダンボールアーティスト「島津冬樹」さん。

過去記事で、わかりやすいものを貼っておく。

これは、なんなんだろう?

どういうことなんだろう?

少し考えて、結論に至った。

これは物そのものへの機能性に対して価格がつけられているのではない。現代の生き方に対してのアンチテーゼを投げかける思想に対しての投票行為としての価格なのだ。

価格とは意思だ。

(「書く習慣」を読んだ後の#1ヶ月書くチャレンジ、11日目)





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