見出し画像

第3回目 くらがく(人との出会いについて)

今の自分が形成したのは、人と関わってきたからと考えるのは普通なのか。
この性格もこの振る舞い方も、この考え方も誰かの影響を受けてきたものなのか。そんなことを考える時間はそんなにない。だからこそ、この授業を取り上げました。

講師はくらがく副代表

くらがくの副代表である玉崎葵(たまさき あおい)さん。今年の春から病院の看護師として働き始めたばかりの新社会人。社会に出るという大きな一歩を踏み出した玉崎さんは、仕事だけでなく、くらがくの副代表として団体を引っ張る存在。そんな彼女が今回、第3回目のくらがくのまなびの場の講師を引き受けてくれました。

今回のテーマは「人との出会いについて」

今回のくらがくは、「人との出会いについて」。講師である玉崎さんは、若いながらも今まで多くの人と出会い、関わってきたそうです。昨年、その中で、今の自分というものを振り返った時、今の自分とはどういうものなのか。また、参加者にも考えてほしいという想いで「人との出会いについて」をテーマにしたそうです。

自己分析

講師の玉崎さんは昨年、就職活動を行っていたそうです。就職活動では、自分を見つめ直すことが多かったみたいです。自分の性格、強みや弱み、人からの自分へのイメージなど主観的、客観的に自分へ問いを立ててた見つめ直していたそうです。自分を見つめ直す手段として、小学校から現在に至るまで、興味あることから、好きなこと、楽しみ、今抱えている不安など、キーワード毎にまとめたスライドを参加者に見せてくれました。玉崎さんの今に最も影響しているのは、中高の6年間。カトリックの女子校で育ったことだそうです。「国際協力」、「誰かの役に立ちたい」、「身体的・精神的に苦しんでいる人」など今の職業にも通じているそうです。

くらがく授業.pptx (3)

※講師のスライドより「自分とは何か」

自分に影響を与えた人

カトリックの女子校で育った玉崎さん。影響を与えた人は、マリア様かと思いきや、玉崎さんの祖母だそうです。玉崎さんの祖母は、女手一つで子どもを育てた強くて賢い女性。当時の日本は、私たちが思っている以上に男女差もあり女性が活躍するのは非常に厳しい環境だったことは想像がつきます。その中で活躍できたというのは、能力の高さだけではなく、人としての魅力、努力があったからこそだと窺えます。玉崎さんへ祖母自身の職業を孫に伝え、また、進路や就職に大きな影響を与えてくれたそうです。「私のロールモデルが祖母。」と笑顔で語っていた玉崎さんを見ると、素敵な祖母というのが想像できます。

参加者同士で考えたこと

4人~5人グループで、「自分にとって影響力の大きかった人」についてグループ間で共有。身近な人から有名人まで人によって影響を受けた人物について聞いたり話したりすると、改めて自分のことを見つめ直せたような気がしました。参加者の中には、人だけではなく、言葉やモノ、本など答え方にも個性があり、参加している人たちそれぞれが色々なカタチを学んだと思います。人の視点の違いから面白さを感じた参加者もいました。また、見つめ直す時間が、気づきの時間になったとの感想を言ってくれた参加者もいました。

最後に

私たちは日々、様々なことに対して取組むあまり、自分のことをゆっくりと考える機会があまりないと思います。今回のテーマは、自分を見つめ直すことの大切さと今の自分を形成している要素を考える大切さを改めて感じさせられるまなびの場でした。冒頭、玉崎さん自身がくらがくの概要を伝えてくれましたが、くらがくは「誰かが伝えたい何かを誰かと一緒にまなぶ場」です。それぞれの立場や状態に置かれている人の話を聞くことで、ひとりひとりを尊重する社会を目指しています。(編集:K)

くらがく授業.pptx (2)

※講師のスライドより「くらがくとは」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?