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第17回くらがく(コーラのこと)

子どもからお年寄りまで、世界中で愛されている飲み物、「コーラ」。今回のくらがくでは、「コーラ」をテーマにまなびました。

コーラが苦手だからこそコーラ作りに挑戦

クラフトコーラ・ツチヤコーラを2021年から手掛けているゲストの土屋遼介(つちや りょうすけ)さん。
本業は、岡山・倉敷市を拠点に活動しているウェブ・デザイナーです。また、地域で開催されるマルシェの運営事業にも取組んでいます。
 コーラ作りも職業としている土屋さん。実は、コーラが苦手だそうです。ではなぜ、コーラ作りをするようになったのかを今回話してもらいました。

きっかけ

臨鉄ガーデン

土屋さんの職業の一つである臨鉄ガーデンの運営事業。臨鉄ガーデンは、岡山県倉敷市にある水島臨海鉄道の高架下で定期的に開催しているマルシェです。

4年程前に始まった取組み。倉敷市水島の地域活性化を目的としたものです。開催当初、店舗数も片手で数えるほど、参加者人数も非常に少ない状態だったそうですが、現在は開催当初と見違えるような大規模なマルシェとなりました。もちろん、売り上げも右肩上がり。「成長するマルシェ。努力が結果に結ぶマルシェ」と土屋さんが私たちに伝えてくれました。右肩上がりに成長したのは、運営側の試行錯誤の結果です。マルシェを通じて土屋さんは、「きちんとこだわったものには人が集まり、需要が生まれる」ことを学んだそうです。しかし、心のどこかではモヤモヤとした気持ちがありました。それは、「ふるさとから何か挑戦できないか」というもの。
ここに、第一のきっかけがあったと土屋さんは振返ります。

部屋の片隅にあった雑誌広告

「何かをしたい」というモヤモヤした日々を過ごしていたところ、部屋の片隅にあるものを発見しました。それは、古書店で購入した1950年代の雑誌広告。アメリカンオールディンズ「コカコーラ」の広告です。

これを見て、土屋さんは考えました。

コーラには、砂糖が多くカフェインも含まれていることから、あまり身体に良い印象をもっていない人もいます。
「誰もが飲みやすいコーラを作ることができないか」というところから、土屋さんの挑戦は始まったのです。

大切にしたいキーワード

新たな挑戦をするうえで、土屋さんは大切にしたいキーワードを以下のように定めました。

  1. サステナブル

  2. 健康

  3. 地産地消

  4. エコ

このようなキーワードを基に立ち上げたものが、
「YOU+BE BRAND」
その中の提供品として、「ツチヤコーラ」が誕生しました。

岡山のクラフトコーラ

クラフトコーラとは

クラフトコーラとは、コーラナッツ(コーラの実)が入ったドリンクです。現在、一般的なコーラにはコーラナッツが使われてないそうです。実は、コーラナッツには、渋みや苦みが強く、カフェイン含有量が多いそうです。私たちが想像する甘いコーラとはギャップがあります。

クラフトコーラのはじまり

クラフトコーラは、1999年、日本のロイヤルクラウンコーラが「ロイヤルクラウンドラフトコーラ」を販売したことから始まりました。その後、日本のコーラをきっかけにコーラナッツを入れた高級志向のコーラ作りの機運が世界中に広まったのです。
日本では、2018年の「伊良コーラ」などがメディアに取り上げられ、クラフトコーラブームが始まりました。

ツチヤコーラ

土屋さんが手掛けているツチヤコーラの特徴は、
「まろやかな甘みとスパイシーの香り。
瀬戸内レモンでつくるノンカフェインクラフトコーラ」
岡山県の地産を活かしたコーラです。ツチヤコーラの原料である瀬戸内レモンには、甘みがあるそうです。さらに、土屋さん自身のこだわりを大事にしつつ、6種類のスパイスを原料としてツチヤコーラを提供しています。
また、これまでの土屋さんが得た知識や経験を活かし、お客さんの声調査と施策を重ね、少しずつ改良していき、コラボレーションや出店を続けることで徐々にリピーターが増えていったそうです。会場の参加者には、ツチヤコーラの試飲も。スパイスの香りとレモンの甘みがなんともいえない、子どもからお年寄りまで美味しく飲める味でした。

ツチヤコーラ

最後に

土屋さんが実際にチャレンジしていることは、誰でもできることではありません。また、多くの人に愛されるものを作る事は容易ではないのです。
自分が学んだこと、経験を活かすことで、どんなことでも実現できることを土屋さんのお話しから、参加者は感じています。
一度はやってみたいことが見つかり、チャレンジをする人もいると思います。しかし、上手くいくことばかりではありません。多くの失敗にぶつかるでしょう。
土屋さんは美味しいクラフトコーラを日々、誰かに提供します。
土屋さんから提供されたツチヤコーラで誰かが笑顔になっています。
もちろんツチヤコーラのファンもいます。
しかし、その裏にはたくさんの苦労があることを私たちは笑顔で話す土屋さんから感じました。挑戦は簡単ではありませんが、挑戦している人のお話しを聞くと勇気が貰えます。
想いの強さを知ったくらがくでした。
土屋さん、参加者の皆さまありがとうございました。

くらがくの様子



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