課題1:視線をなぞる

課題1:映像課題『セルフ・イントロダクション』
視線をなぞる

気付かないくらい些細な、誰かが遺した行為をなぞることで、その相手とコミュニケーションを取れるのではないかと考えることがある。

私はコミュニケーションを題材にした作品に興味があり、常に人の気配を追いながら制作をしているように思う。その興味、態度をもって、”自己紹介”とした。

忙しなく流れる人混みの中で見つけた立ち止まる人。彼らは足をとめ何を見て、想っていたのか。その人のいた場に立ち、その人が眼差していた視線を自らがなぞることで相手を想う行為を続け、移り変わっていく視線の先を動画に収めた。

人の多く行き交う駅前。流され、薄れていく私自身が他者によって眼差されることで、その視線を介し自分の存在に気付く。

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