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くらげ×寺島ヒロ 発達障害あるある対談 第29回 「ポメラの機能と表情ととく。その心はどっちも意外とシンプルだ!」ってお話

【く】 ポメラとともに第29回でございます。

【寺】 くらげさん、随分ポメラが気に入ったようですね(笑) どのへんが気に入ったポイントなんでしょう?

【く】 ADHDの大敵は「気分が散る」ことですからね。書くこと以外はできないですが、書くことに関してはほぼノンストレスなところが実によいですね。

【寺】 一つで何でも出来ちゃうスマホだとあれもこれもになっちゃうので、集中力が分散してしまうんですね。

【く】 そういえば、息子さんもポメラ愛用者のようですが、それはなぜですか?

【寺】 息子の場合は学校が(個人所有の)スマホ・タブレット持込み禁止なのですよ。普段はパソコンのワープロソフトで書いているのですが、学校でも小説が書きたい!ということで、通信機能のない機器を探して、見つけたのがポメラだった、と。

【く】 学校に持っていくためだったんですか。

【寺】 学校が文房具と認める単機能!スバラシイです(笑) 実際すごく助かってるんですよ。息子は支援枠からはもれるんですが、やはり文章を手で書くのが遅い特性がありますので、補助的な板書用具としても活用中です。レポートや作文もポメラで作成してますよ。

【く】 タブレットで授業のフォローをしている学校は最近よく聞きますけど、板書をポメラでというのは、新しいかもしれないですね。

【寺】 学校の柔軟性に感謝です。あと、面白いなと思ったのは、息子は学校の友達と合作で小説を書いているのですが、その書き方というのが、メンバーがキャラの設定を持ち寄って、TRPGみたいに自キャラのセリフを喋るんですね。それをどんどんポメラで書きとめていく。で、後に推敲をして完成というスタイルなんです。

【く】 セリフを板書していくわけですね。ポメラはどんどん書き留めていくのには本当に向いてますからね。

【寺】 電子辞書にしては大きいのと辞書機能がやけに充実しているのも、創作系の人には有難いところです。バス待ちの間とかに「ちょっと書いてく?」って書きはじめられる気軽さもあって、これがなんやかやでもう40話ぐらい出来てるらしいです。誰かがスマホ持ってたら小説なんか書かなかったと思うんですよね(笑) 

【く】 普通の人にも、ポメラの単機能さというか「文章書くことだけ」に集中できる環境を作りやすい、ということはとても大きなメリットなんですね。

【寺】 小説を書くというのは全ての人がすることでは当然ありませんが(笑) 構造化のコツは身近なものをどう活用するか、ということでもありますから。障害者に便利なものは健常者にも便利、ということです。

【く】 あとは、ツイッターを見ていたら、人前でうまくしゃべれない障害がある子がポメラを活用しているという話がありました。

【寺】 良いですね。ポメラだと、さっと出してカタカタっと書けますから。手書きより早くて読みやすいでしょうし。

【く】 聴覚障害者だとスマホに言いたいことを書いて伝えることが多いのですが、ポメラも活用する実験をしたいと思いますよ。

【寺】 実験結果が出たら、ぜひnoteやブログで公開してくださいね。でも、くらげさんは対面で話すのはそんなに苦手じゃないですよね。

【く】 話すことそのものはそれほど苦手ではないのですが、やはり耳を使って会話をするのは、特に職場のような環境だととても疲れますね。

【寺】 職場みたいな環境ですと、周囲の雑音がうるさい、というのは前にもおっしゃっていましたね。

【く】 それもあるんですけど、人の表情にかなり影響されるので、人の顔見て会話するの実は苦手なんですよ。耳よりそっちのほうが疲れます。

【寺】 あら、意外な事実が発覚ですね。どういうところに影響されるんですか?

【く】 ボクの場合は聴覚障害と発達障害の両方が絡まっているのですが、人の表情の動きが「音」として聞こえるんです

【寺】 へぇ、共感覚的なものでしょうか?どんな風に聞こえるんですか?

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妻のあおががてんかん再発とか体調の悪化とかで仕事をやめることになりました。障害者の自分で妻一人養うことはかなり厳しいのでコンテンツがオモシロかったらサポートしていただけると全裸で土下座マシンになります。