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なんと短き赤子の手足

赤ちゃんの手足は短いというただそれだけのお話です。

そもそも赤ちゃんなんて身体中小さいのでそりゃあ手足も短いでしょとは思うものの、お世話をする日々で「み、みじかい…!」と驚愕することの連続です。
(「み、みじかい…!」は「か、かわいい…!」のテンションで発語します。)

たとえば赤ちゃんは、頭の上で両手を合わせることができません。
腕が短いわりに頭が大きいので、万歳しても両腕の長さが頭頂部を超えることはありません。

たとえば赤ちゃんは、「いーとーまきまきいーとーまきまき」と手遊びすることができません。
腕が短いのでまきまきもとんとんもおぼつかないのです。

たとえば赤ちゃんは、ベビーカーにぶら下げた荷物を蹴り蹴りすることができません。蹴り蹴りしたくて脚を伸ばしますが、脚も短いので荷物に届かないのです。

けれど、いつのまにか、
万歳したときに頭の上で両手がくっくいていて
いーとーまきまきがだいたいできるようになって
ベビーカーにぶら下げた荷物も蹴り蹴りしていました。

私は短い短い手足が大好きで愛おしくて可愛くて、「みじかいねぇ、みじかいねぇ」と愛でるのが日課です。
いつのまにか、は急に来てしまうので、この短さを悔いのないよう堪能したいと思う今日この頃でした。

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