2024年2月11日(日・祝)黒人身体能力説は白人の決まりの悪さを紛らわせる口実!?

先週土曜の朝に皿洗いをしようと食器の中に手を突っ込むと指が『ザックリ』と切れた。右手の薬指から血が流れるわ流れるわ。折り重なる皿の中に少し底のあるガラスのサラダ皿が大きく欠けていて汚れた水を相まって全く気付かずかなかった。そのためこの1週間は負傷との面倒な付き合いで少々疲れた。ただその間に川島浩平著の『人種とスポーツ』を読了した。分かったのは黒人の身体能力が優れているというステレオタイプの起源は1930年代のアメリカのようだ。民主化への流れのなかで黒人が台頭し白人と雌雄を決する機会が増えてきた時代で次第に白人が負けることもあった。『敗北を喫した白人たちは、以前から彼らの心理に潜在していた差別的な意識や志向によって、黒人の勝因を先天的な資質や才能にあるとした』と著者は推察。それは「敗北の屈辱」や「決まりの悪さを紛らわせる」ための格好の口実だったとまとめている。傷つけられた白人の自尊心を癒すための言説がこんなに世の中に大きな影響を与えているとは驚きだ。ちなみに日本では黒人の身体能力が生まれつきであるとみなす風潮が極めて強いという。その理由を「アメリカに比べ身近で人種を意識しない日本では、教育やメディアを通した影響が圧倒的」としていてイメージ・先入観はこれからさらに克服していく要素といえそうですね。ただ黒人の身体能力の「優位性」は全くすべて否定するものではないでしょうが……。ほかにも書いておきたい箇所もあるが負傷した指でのタイピングがキツイ。ジョンソン&ジョンソン社の『バンドエイド キズパワーパッド 指用』には本当に感謝。「モイストヒーリング」という傷を乾かさずに自然治癒力を活用した新しい傷ケア処置なんだとか!

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