2022年6月11日(土)長男の「卓球はテニスから生まれた?」の問いかけから

今週の平日の晩に小5の長男とスポーツの話をしていたらこんなこと言われた。「卓球はテーブルテニスというからテニスから生まれたと思うんやけど!(本当はどうか知ってる?)」。これに対して「ああ」というだけで何も返せず悔しかったので家にある『最新スポーツ大辞典』(大修館書店、1987年刊)でこっそり調べた。すると長男の言う通り「卓球=テーブルテニス」はテニスから派生して競技化(スポーツ化)されたようだ。「はじめは〈ローンテニス〉を楽しんでいた仲間たちが、雨天でゲームを中断しているあいだの時間つぶしに、クラブハウスの床やテーブルを使って遊んでいるうちに、思いつきのルールを定めて楽しむようになった」。これを長男に伝えれば十分だが大辞典にはもっと面白いことが載っているのにびっくり。「当初は〈ピンポン ping pong〉と呼ばれていたが、これが商標登録されたため、1922年に〈テーブルテニス〉と改められた」とか「子羊の皮を張った太鼓のようなラケットでセルロイド製のボールを打てば〈ポン pong〉という大きな音が出たであろうし、そのボールが固いテーブルに当たるときの音は〈ピン ping〉と聞こえたであろうから、実際の状況をうまく写し取った〈名〉造語と呼ぶにふさわしい」とか。暇つぶしの思いつきで始めた遊びが〈ピンポン〉によって音の出る一段と楽しいゲームとなり徐々に競技化されたことが本当に興味深いですね。初期のルール論争なんかもあったようでこれは別の機会に!ちなみに日本では〈軽い〉セルロイド製ボールを開発してこれを使用した〈軟式卓球〉があったとか。卓球はもちろんテーブルテニスの和訳!

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