しうん りん

ものづくりを楽しみながら、認知症の母に寄り添っています。

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ものづくりを楽しみながら、認知症の母に寄り添っています。

最近の記事

ゆりかもめの集合場所

    • たんぽぽが咲き終わった後に

      わたしが子どもの頃、近所には広い空き地があって、春にはたくさんの黄色いたんぽぽがいっせいに花開いた。 その景色もすてきだったけど、その後にわた毛がまんまるになって揺れている姿が大好きだった。 だからわたしは、わた毛を摘んで家に持って帰りたかった。 けれど、摘んだわた毛は歩くとすぐに風に飛ばされ、あっと言う間に、まんまるの可愛い姿がくずれてしまって残念だった。 そして大人になって、わたしは気付いた。 そうだ。 たんぽぽが咲き終わったころのつぼんでしまったのを花瓶に挿し

      • 花の名前

        春に咲き始める、紫色の花 ヒメオドリコソウ。 その名前を聞いた時、わたしが思い浮かべた花があった。 ある日、わたしは公園のベンチで待ち合わせをしていた。 そこには、お母さんにブランコを押してもらって大喜びしている女の子がいた。 その様子を、小学校2年生くらいの男の子が、「楽しそうやなぁ」とつぶやいて眺めていた。 その男の子は、手にタンポポの花を握っていた。 ブランコを押していたお母さんが、そのタンポポを見て、男の子と花のことを話しはじめた。 男の子は、花に詳しい

        • 母とわたしの日々

          母が認知症になって 今年で11年になる。 ひとりで出来ないことが少しずつ増えてゆく母に わたしは試行錯誤しながら日々寄り添っている。 最近の母は 一人で過ごす時間が長いと食卓のテーブルの上にCoffeeカップや食器をたくさん用意して 誰か来るのを待っている。 母のこころに寄り添おうとはするけれど 母の理解出来ない行動につい怒ってしまう毎日。 けれど母が認知症になって 髪を洗ってあげたり 乾かしたりする時は 母もなんだかうれしそうで わたしもやさしい気持ちになれる。

        ゆりかもめの集合場所

          あの頃出会った子どもたちへ

          18歳の時、わたしは保育士を目指していた。 その時はじめての保育実習で、わたしは少し気の強そうな5歳の可愛い女の子に出会った。 その子はわたしを気に入ってくれたようで、 いつもわたしの傍にいて 「わたしの先生やから。」と言って、他の子どもたちをわたしのそばに寄せ付けないようにしていた。 はじめての実習は、ただ一生懸命に子どもたちと向き合う楽しい日々を過ごしたのを覚えている。  実習期間は二週間で、あっという間に過ぎて行った。 最後の日、子どもたち1人1人に自作のイラスト

          あの頃出会った子どもたちへ

          公園から見た風景

          公園から見た風景

          待ち合わせ場所

          待ち合わせ場所

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          ちょうちょの缶バッジ作ってみました。

          ちょうちょの缶バッジ作ってみました。

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          祖母の作品

          笑顔の中にあるもの

          しんどいとか つらいとか 悩むより  いつも笑顔でいる人は とってもとってもステキです 笑顔の中にあるもの      それは 幸せ それは 喜び きっと心が本当に求めている 大切なもの

          笑顔の中にあるもの

          少しずつ始めよう

          私はいつも、やりたいことが心に浮かんでも考えすぎてなかなか始められない。 そんな私を変えてくれたのは、 織物だった。 自由に糸を選び、好きなように織ってゆく。 少し織り始めるだけで、ワクワクと楽しい気持ちになってどんどん織り進んでゆける。 織物もこのnoteも、まだ始めたばかり。 かんぺきを目指さず、少しでも始めて行けば自分なりの作品が完成する。 これからもその気持ちを大切に、進んで行こうと思う。

          少しずつ始めよう

          ある日の出来事

          ある夜の帰り道、小学校2年生くらいの男の子が自転車ごとコケているところに遭遇した。 「大丈夫?」と駆けよって見ると、大きなバックの肩紐が自転車の車輪にぐるぐると絡まっていた。 助けに入ったが、辺りが暗すぎて肩紐は一向に車輪から抜けない。 ちょうどその時、通りかかった若いご夫婦が「どうされましたか?」と、声を掛けて下さり事情を説明した。 すると、奥さんが携帯電話のライトで車輪を照らし、旦那さんがあっという間いとも簡単に車輪から肩紐を引き抜いて下さった。 私は見事なお二人

          ある日の出来事

          幸せ探しの旅

          いつからこの旅を始めたのか ずっと旅を続けている 幸せっていったいどこにあるの 毎日本当の幸せを追いかけて私は生きている 幸せ探しの旅をしていると 途中で同じように旅をしている 仲間に出会う そして互いに励まし合って どんどん旅を続けていく けれどふと立ち止まって本など読んでみると 幸せは案外身近な所にあるんだと気がつく そして日常の中にかくれていた幸せを少しずつ見つけることができるようになり 毎日がだんだん幸せに 幸せを感じながら生きている

          幸せ探しの旅