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クッポグラフィーを誇りに思えた日

クッポグラフィーのことをまた一段と誇りに思える出来事があったので、今日は皆さんにそのことを伝えたくて、久しぶりにnoteを書きました。

Every Single Day 撮影会

昨日は、クッポグラフィーから生まれたソロ・ポートレート撮影ブランド Every Single Day の撮影会でした。京都を拠点にしながら、クッポグラフィーの撮影に入ってくれているフォトグラファーあかりのために生まれたブランドです。

撮影にはさまざまな方が来てくれますが、クッポグラフィーのスタジオ統括マネジャーをしているうめが、最近入ったばかりのフォトグラファーきなこに「撮られるのも練習だから、申し込んでみなよ」と言って、身内ながら、きなこも撮影される側として撮影会に参加したのでした。

Every Single Day の撮影イメージ↓


きなこは、クッポグラフィーでフォトグラファーとしてのキャリアを最近歩み始めましたが、今までずっと舞台の上に立つ仕事をしてきた人です。

だから僕は、「ポージングとか上手くしちゃうから、素人を撮るあかりさん的に撮りがいがないんじゃないか」と心配に思っていました。

しかし、普段は積極的でムードメーカーなきなこが、撮影が終わってオフィスに戻ってくるなり皆の前で涙を流し始めました。

涙の理由は、撮られている間にきなこが何気なく聞いた、あかりへの質問にありました。

「なんで写真を撮っているんですか?」

シンクロしたあかりの思いときなこの体験

きなこは先日、友人にお願いして被写体になってもらい、撮影練習をしました。そして、写真をその友人に渡したところ、「最近自分に自信がなかったけど、きなこに撮ってもらった写真を見て自分のことをちょっと好きになれたよ」という言葉をもらっていたそうです。

さきほどのきなこの質問に対する、あかりの返答はこうでした。

「私が写真を撮っているのは、写真を見た人が自分に自信を持ってくれたり、自分を肯定できるようになってくれたら嬉しいから」

それを聞いたきなこは、すべてがつながって、自然と涙が流れてきたと言います。

「自分が写真を撮った友人は、きっとあかりさんがいつも被写体の人に届けているような思いを感じたんだ」

まったく異なる環境で今日まで生きてきた、あかりときなこ。

にも関わらず、二人は偶然なのか吸い寄せられてか、クッポグラフィーという場に集い、経験の差こそあれ、同じ想いに気付き、それを信じて撮影に取り組んでいる。

なんて美しいんだろうって僕は思いました。二人のことを本当に誇りに思えました。

そして、今まで皆で写真について考えたり、自分たちは何のために写真を撮っているんだろうって話しあったりしてきたことが、一ミリも無駄じゃなかったんだなっていう確信を持てました。

そんなことせずに、一枚でも写真を編集した方が早く仕事は終わるのに、執拗なほどに、撮る前の大切なことに力を入れてきたことは間違いじゃなかった。

「写真やっててよかった、クッポグラフィーやっててよかったなぁ」と心の底から思いました。

写真を撮ってるといろんな壁にぶつかったり、目の前の被写体をどう上手に撮るかなんてことばかりに頭を悩ますけど、今まで自分たちが時間をかけてやってきたことや、信じていることは、何も間違っていない。

僕らが写真を撮り続けることで、もっとたくさんの人たちに、何かを諦めてしまっていたかもしれない大切な一歩を踏み出すきっかけを作ってあげることができる。毎日を、自信を持って過ごすきっかけを与えてあげることができる。

クッポグラフィーの皆を誇りに思い、僕たちにしか撮れない写真を、これからも残していくぞと心に誓った一日でした。

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