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アフロのアメリカ旅行記12

ラスベガスで一山当ててニューヨークで一花咲かそう、2日目後半から3日目にかけての激闘。

前回の続き。

勝負に出てはチーズバーガーを失い、そして取り戻す、そんな昔の拷問の「地面に穴を掘っては埋めるをひたすら続ける」みたいなブラックジャックの死闘を一旦終え、シルクドソレイユへ向かう。

全財産150チーズバーガーちょいの男が座ったあかんとは思うけど、予約していた1番前の席に、中国の富豪のふりしてドヤ顔で座る。

至福のひと時の始まり。

シルクドソレイユは初めて見たけど、これは本当に素晴らしい。

社長が理想のチームとして毎回説明会で挙げてる意味がわかった。

圧倒され続けた1時間半であった。濃い。

KAやMichaelJacksonOneも見れたらな…
とか現実に失望しながら、会場を後にする。

次の目的地はナイトクラブ。
御目当てのDVBBSは1時頃登場だろうから、0時過ぎにクラブに乗り込む予定であった。

さて、3時間空いてるな。どうするか。

金はないから、物価の高いラスベガスで晩御飯買うことはできない。

とりあえず携帯見てたら、グループLINEに同じ学科の生駒くんが先日発表された卒業者一覧の紙を貼ってくれた。

卒業確定。

最終学歴が中卒から大卒に爆上がりした。

ラスベガスで大きくガッツポーズ。

シルクドソレイユ×大卒
もう怖いものなど何もない。

よし、カジノに乗り込むぞ。

ブラックジャックの10チーズバーガーの台に座って、50チーズバーガー勝ったら席離れて、美味しい晩御飯食べて、スタバ飲んで、クラブ行こ。

そんな最高プランを頭に描き、ニューヨークニューヨークのカジノに乗り込んだ。

予想を大きく上回り、250チーズバーガー勝つ。
全財産が400チーズバーガーになる。

ここで帰れば良かった。

しかし、どうしてもケツが椅子にひっついて立ち上がれなかった。

まだ勝てる、まだいける、もうちょっと勝ったら抜ける。

完全にカジノの罠にハマっていた。

勝ってたらなかなか抜けれない。これがギャンブラーが破滅する理由か。

結果、全財産40チーズバーガーまで減った。ボロ負けした。

ニューヨークに行く前に、ニューヨークで散る。
入口の前で崩れ落ちた。

到底クラブに行く奴のテンションではなかったが、一般の人より早めな気持ちの切り替えスイッチを押してクラブへ向かう。

どデカイイベントが年中開かれているMGMグラントのHakkasan到着。


予約していたので、すんなり入場。

元々デカいアメリカ人女性が更にヒール履くから、周り自分より背高い人だらけ。
「俺背縮んだ?」と思った。錯覚だ。

コーラ1杯が12ドルというこれまた大層な暴れっぷりで、ノンアルコールどころか、ノンドリンク。

コンディション的には×やったけど、そんなことは関係ない。
常に本気、全力だ。

とりあえずアフロとハイタッチとグータッチを巧みに利用して絡み絡まれまくった。

タダでさえ英語力足りてないのに、あんなうるさい中で喋られても何言ってるか理解できる訳がない。

でも、みんなノリよくておもろかった。

予想通り1時過ぎDVBBS登場。

本当はAviciiやZeddやカルビンハリスのイベントに行きたかったが、金土日をラスベガスで過ごさないというミスりっぷりだったので、仕方ない。

しかしながら、DVBBS最高。来て良かった。

テンションMAXで4時まで楽しんだ。

クラブを出て、この後どうするか考えていた。


結構、疲れたので、もうホステルに戻ろうかなとも考えていた。

すると、LINEが鳴る。
母からであった。

「お金を盗まれたと風の噂で聞きました。カードに少しですが入金してあげました。卒業おめでとう」

持つべきは母である。
いつもピンチの時助けてくれる親には感謝しかない。一生かけて恩返ししよう。

あれ?Facebook見られてるのかな?と一瞬思ったけど、そんなことはどうでも良い。

とにかく、やったぞ〜!!
これでニューヨークで死ななくて済む!!
ありがとう、お母さん!!
マジで助かった〜〜〜!!

しかし、気がついたらATMでお金を下ろし、僕はカジノに向かっていた。

カジノに向かうバス待ってたら50ドル札を20ドル札2枚と変えてくれという謎の交渉をされた。

新手の詐欺かなっと思ったら、券売機で50ドル札使えなかったかららしい。

シェイシェイと言われた。

こっちがシェイシェイ。

流れが自分に来ている気がした。

ダウンタウンの離れにある、いつものカジノに到着し、最終ラウンド開始。

眠らない街も眠りかけていた。

5チーズバーガーでチマチマやっても仕方がない。
10チーズバーガー、フリーベットの台で勝負に出た。

とにかく、「潔く引くとこは引く」ことを覚えようと、行きのバスでずっと考えていた。

突き進むしかなかった人生。
引きも覚えないとこれからやっていけないぞ。
とか、自己暗示しまくってカジノに乗り込んだので今回は同じ過ちはしない。

プレー開始と同時に、大好きなエイミーワインハウスの「バレリー」が流れた。

これは勝てる。

そう思った。

3連続ブラックジャック含め、怒涛の10連勝で、360チーズバーガーまで全財産が増えた。

よし、帰ろう。
あざっした。

そう思って席を離れようとした。

しかし、立てなかった。

ケツが完全にイスに突き刺さっていた。
両目は$になっていた。

結果、朝の8時までやり続け、破産した。
0チーズバーガーである。
財布から現金が消えた。

ラスベガスダウンタウンの離れのカジノで、
そっと静かに散った。

ありがとう、ラスベガス。

また来るよ。

20歳ぐらい老けた顔で、とぼとぼホステルへ戻って、数時間後に迫るフライトの準備に戻る。
渋い顔してたやろなぁ〜

寝ずにそのまま空港向かうつもりが、ちょっと寝てしまって、ラスベガスから追い出されるかのようにクソ焦りながらダッシュで、空港向かった。

なんとか、フライトにも間に合い、無事ニューヨーク到着です。
今旅、最後の目的地ニューヨークである。

追加で宿を取るお金なかったので、今日は空港泊しようと思ったけど、あまり快適じゃなかったので、タイムズスクエアあたりで一夜を過ごします。

ニューヨーク寒すぎて焦ってます。

いやーそれにしても、時間的には実質2日やけど、長い戦いであった。

1人やとシビアな戦いになりすぎる。
心が救われない。
「負けたぜー!」「勝ったぜー!」を共有したり、同じゲーム一緒にやって盛り上がるとかしたかった。笑
シビア過ぎた。

でもまぁ、良い経験。

次来た時はベガスを制圧できるようにレベルアップすることを胸に誓った。

最低レート100ドルで楽しめる人間になるぞ。

いよいよ、最終章!
「ニューヨークでホームレス寸前編」スタートです!

それではまた!!

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