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ホリエモンの『新・資本論 僕はお金の正体がわかった 』を読んで。

2009年出版の同書。

すごく今更なのですが、読みました。

きっかけは、アトラエ代表新居の全体Facebookでの以下の投稿。

すごく笑顔なプロフィールとは裏腹に、「人生いろいろと損をする」というすごく笑えない内容が書いていたので、即購読。


ちなみに個人のスタンスとして、人から何か薦められた時にすぐ行動に移せるかはすごく重要視しています。初動の早さは全てを決めると。
この点に関しても社長の新居は以下のように言っていました。

(なんか完全に新居の回し者みたいですねw)

そんなこんなでクリスマス前ぐらいに本が届き、先日帰省時の新幹線で読みました。(購入〜読むまでのスピード感が遅いことは伸びしろ)

ページ数に関してはあとがきを入れて170ページ程度で、内容も対話形式があったり、1トピックはそれぞれ短くまとめられており、難解な専門用語等も無くかなり易しく書いてあったので、非常に読みやすかったです。東京〜名古屋過ぎるぐらいには十分読める内容かと。(1時間半以内)

まぁ何よりも驚きなのはこの本が10年も前に書かれたものであること。今の時代に読んでも全く落ちない鮮度でした。さすがホリエモン。時代の先を行きまくっている。

各章に関して簡単にだけ振り返ると、

1章「日本は幸福な国なのか?」

日々wevoxに関連してよく取り上げるテーマ。このテーマを「お金」という切り口で説いています。日本は幸福ではないかもしれないが豊かではある、と。100円で美味しい食べ物が食べられるし、とんでもないコストをかけなくてもぶっちゃけ死にはしない生活を送れるぐらい豊かなのに、現実生活の中で豊かさを実感できないという人が大勢いると。
これこそお金の本質を見余っている証拠。

お金とは「信用」である。
お金がなくても助けてくれる人がいればなんとかなる。

確かにその通りだ。僕も高校やめた時1ヶ月ぐらいホームレスみたいなことをしていたが、死にはしなかった。夢も希望もなかったが、周りにも多分に支えられ、最低限生きるということでは死にはしなかった。

2章「貯金と借金」

信用・投資・コミュニケーションがお金の三大要素。
自ら動き、コミュニケーションによって信用を成り立たせることでしか信用は得ることができない。貯金や長期ローンでは信用を得ることはできない。
貯金はナンセンス!

貯金を全くしない川本にとっては謎の自信が漲りました。かねてから、貯金は人生と日本経済を停滞させると根拠0の論をかましていたが、論理的なバックアップを手に入れました。(お金も論も使いみち色々と間違っている)

3章「マネーと教育」

本章ではお金の本質を学ぶための教育が足りていないことを指摘している。今では運動会のかけっこでも順位を付けなかったり、みんな一緒でいいという平等社会の概念が広がっていたりする。一方で、現実は不確実で必ずしも平等ではなく、自分ではどうにもならない運不運に左右されてしまうことがある。この現実を過不足なく直視できない人が、思考停止となり、思い込みに従ってしまう。この流れがお金の本質を見失ってしまうこととなり、結果として、恣意的意図的に運用をされたり改変されたりするルールや習慣に一方的に従わざるを得ず、いつまで立ってもうまく利用をされるだけになってしまう。不当な搾取から逃れるためにもお金の本質について学ぶ機会を増やすべき、とのこと。

このテーマは非常に考えさせられた。何でもかんでも教育のせいにしてしまうのはあまり好きではないが、本質を学ぶ機会が足りていないのは事実だ。これはお金に限らず、自分が普段関わっているビジネスや、組織改善やダイエットにおいても同様だと思う。

アトラエにおいてもよく本質を追求する文化があるのだが、本質を理解することはとても難しいなと常々思う。おそらく疑うということができないのだろうな。疑い→自分で考えるこのサイクルをいかにまわせるか。それこそ本当に純粋な子供のように。そもそもなんで?と。

4章「ルールの運用は恣意的に行われる!」

前章の恣意的意図的に運用をされたり改変されたりするルールについて住宅ローンなどを例に上げながら、"ウソをウソと見抜く必要性"を説いています。ホリエモン自身はそういったルール(ある種洗練されたビジネスモデル)がズルいとは思わないが、当たり前やすでに決められていると思っていることの本質を見極め、自分の判断として利用をするとかしないの選択をできるようにしないと損をするよ、とのこと。

特に今はインターネットの発達により、当たり前だと思っていることについて疑い調べることのハードルはかなり下がったと。ただ、ネット上の情報も様々で多くのウソが混在しているので、しっかりとウソをウソである論理的に見抜く力が必要だとのこと。

その他にもベーシックインカムなどについても当時のホリエモンなりの考え方が記載されています。(この頃からベーシックインカムの話題はあったんですね驚)いずれにせよ"かしこく、儲ける"ために作った人たちの恣意的に変わるルールに対して、しっかりとウソをウソと論理的に見抜く力が必要。またその見抜く力を阻害する力も働くことをしっかりと理解することが大事だとのこと。

本当にその通りだ。深く共感する。wevoxに異動する前はGreenという転職サービスの営業をしていたが、Greenはまさに転職における情報格差の負を解消することにより、求職者にとってより最適な転職先を選んでもらおうというサービスだ。僕はこの考え方が非常に好きである。通常の人材紹介業では情報の非対称性によって価値を生み出し高単価なビジネスモデルを実現しているが、Greenはありとあらゆる情報をネット上に記載をし企業と求職者の間にエージェントが介在しないため、求職者自身が余計な恣意性や情報操作に阻害されること無く転職先を選ぶことができる。そのため、企業側も通常の紹介サービスを利用するよりも安価な採用費用で転職者を採用することができるのである。(もちろん全ての人材紹介業が悪いとは一切思わないです。)

ここらへんについてはまた今度詳しく書いてみよう。

5章「いつだって先行きは不安」

ホリエモンの起業に関する考え方が書いています。起業はいつでも、どこからでもできると。普通だ、当たり前だと思われている分野にだって、まだまだ参入の余地があると。せこせこ貯金をするぐらいだったら、自分にレバレッジをかけ、勝負をしようと。1章にもあるようにこの豊かな日本では、たとえ失敗したとしても、おかしなところからお金を借りて始めてしまったというものではない限り、生命まで取られるわけではないと。若いうちはレバレッジを大きくかけよう。

とにかく動け!実行しろ!ですね。本当にその通り。もう社会人3年目が終わろうとしたが、もっともっと動いているやつは世の中に山ほどいるし、もっと頑張らねばと思った次第。2019年に向けて、意図した形ではないが、いい感じに気合が入りました。やったるでぇ。

総論としては、サクッと読めて、"お金"に限らず、色々な意思決定においての精度や考え方について見つめ直すいいきっかけになると思うので、新年の豊富に向けての起爆剤として読んでみることをオススメ致します♪


P.S.
本題とは全然関係ないのですが、この2ヶ月で意図せず約10kgの増量に成功をしたので、2019年1~3月はOKRを使ったダイエット企画を実行してみようと思っております。笑

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