見出し画像

アフロのアメリカ旅行記⑦

グランドサークル0泊6日の旅、2日目。

どーも、こんばんは。
皆様いかがお過ごしでしょうか?

私は、元気です。
が、ガチで死にかけました。


昨日とは比べものになりません。

昨晩、旅行記⑥投稿後、悲劇のマクドを後にし、フリーハイウェイの70th Eastを利用して、次の目的地のアーチズ国立公園を目指していました。

制限速度の80を守って走行していると、突然ウサギが飛び出してきました。

とっさにハンドル切ったら、タイヤが滑り、車はバランスを崩し、縦にも横にもクルクル回りながらフリーハイウェイから落下しました。

車が宙に浮いてる瞬間、一瞬でしたけど、とても長く感じ、

「あっ、死ぬ」

と感じました。

生きてました。
無傷でした。

死んだらこんな感じなんか〜と逆さまになった車で思ってたら、意識はあるし、手足は動くしで、「やばい生きてる」ってなんて、慌ててぶっ潰れてたドアを蹴り出して避難しました。

80やから大したことないと思ってたけど、80マイルやから130キロぐらいか、そらそうなるわ。

落ちた先がコンクリートじゃなくて、柔らかい赤土だったのでなんとか耐えました。
ツいてました。

しかしながら、街灯ひとつないフリーハイウェイのど真ん中に落ちたわけで、時間はAM3:30。
車は全く通っていない。

やばい、どうしよ

当然、携帯はあるけどWiFi環境以外では使えないし、まずここどこかもわからんし、てか、これ現実かも分からん。

と、軽くパニクりました。

俺の人生もここまでか。終わった。

そんな風に思いながらも、とりあえず明るくなったら誰か助けてくれるに違いないと思って、そのまま寝ることにしました。

寒すぎて、寝れませんでした。

というより、選択肢を間違えてました。

急いで機内モードをオフにし、国際電話でレンタカー屋さんに電話しました。

24時間対応のコールセンターにつながり、現在の状況を伝える。

「俺はウサギを避けたらタイヤがスリップして、ハイウェイから落ちて、車が逆さまになっている」という部分が何度言っても伝わりませんでした。

なんとか30分かけて状況を理解してもらい、警察に電話してくださいとの、対応。

先言ってよ〜〜

とか思いながら、911。まさか使うなんて。

場所を伝えるとすぐ来てくれることに。

警察を待っている間、わかりやすいように自分の周りを光で照らしてたら、心優しいイケメンアメリカンがハイウェイやのに止まって声をかけてくれた。

ラビットにやられた
って言ったら「そんなもの構わず吹っ飛ばせ」と笑われた。

車で暖をとらせてくれた上に、事故現場の近くに住んでる車のレッカーやってる友人を呼んでくれた。
本当に助かった。優しすぎる。

「何はともあれ、こんな悲惨な事故なのに無傷なお前は相当ラッキーだ。がんばれよ」
と握手してくれて、去っていった。
かっこええ。

しばらくすると、警察到着。

「お前は一体どうしたんだ」
と言われて、
ラビットにやられた
と言ったら、
「ハイウェイでは避けてはいけない。避けた方が危ないから、小さい動物は構わず当たりなさい」と真顔でアドバイスをもらった。

そりゃそうか。
だから、ウサギの死骸がよく落ちてるわけね。

警察来た時めっちゃ詰められると思ったけど、陽気で優しい人達で、心が安らいだ。

事情聴取中に、
「本当に怪我はないのか?」
と10回くらい聞かれた。大丈夫です。

グットラックと言われて、事情聴取終了。

さっきのイケメンが電話してくれた、レッカーのおじさん到着。

スティーブン・スピルバーグそっくりだった。

スピルバーグが、車を回収してくれて、保険会社に話をしてくれることに。

すると、1番近く(といっても200kmぐらい離れてる)ソルトレイクの営業所で車を変えてくれることに。

スピルバーグのトラックに乗り込み、いざソルトレイクへ。

ソルトレイクのダラー営業所についたら、何故かハーツに行ってくれと言われて、たらい回しに、しかし、全部スピルバーグが対応してくれて、無事、新しい車を手に入れた。

ほんと何もかもお世話になったスピルバーグには、またアメリカ来た時、感謝の挨拶しに行こうと思う。

ハーツの車手配してくれた人も、受付の人もみんな優しかった。

あんなエゲツない事故してよく無事だったな、ラッキーマンだ!と言われまくった。
感謝しかない。

保険もフルで入っていたので、交換だけで終了。
マジで保険入っててよかった。

正直、あのウサギが飛び出してきてから、死にかけた瞬間がトラウマすぎたけど、気を取り直して、グレートアフロ号2へ乗車。

ソルトレイクは一面雪。
アメリカは広大すぎる。

あと、3:30に事故、4時に通報、10時には200km離れた町で手配からの再乗車出発、というこのアメリカのスピード感すごいなと思った。

そして、本日の目的地は、事故って遅れたものの、アーチズ国立公園へ!

雪景色の中を数時間進んでいくと、ガラリと景色が変わり、赤が冴える岩岩が見えてきた。

そんなこんなで、なんとか到着。

今日は昨日の反省(といってもほぼ寝てないからだいぶ前に感じる)を活かして、きっちり日の入りの時間から逆算して到着。

水と軽食の準備もバッチリ。
もう怖いものはない。
というか、ハイウェイから逆さに飛び落ちるより怖いものなんてありゃしない。

広大な景色を堪能しながら、ネットでイチオシされていたデリケートアーチのコースへ。

片道2.4キロか屁でもないわ。
こっちは真っ暗な断崖絶壁4キロ以上登った上に、ハイウェイから〜(以下略)

良い時間帯に飛び込んだので、他の登山者達と一緒に登っていく。

はっきり言って、しんどい。
登っても登っても岩の坂道。

キツすぎる。

こんなことなら、アフロ川本の国立公園ダイエットblogとか立ててガチでやればよかった。
とかよくわからないことを考えながら登り続ける。

やっとこさ到着。

想像をはるかに超えてた景色が待ってました。


昨日は何も見えなかった分、感動もすごかったです。

いろんな角度からデリケートアーチの雄大さを伝えようとするも被写体のクセが強くて伝わらず。。。

周りの景色を楽しみながら、サンセットを待つ。

そして、日の入りの時刻に。

素晴らしい景色がより一層映えました。


マジで綺麗。
絶対生で見るべき。
これは死にかけてでも来てよかった、そう思いました。

大満足でアーチズ国立公園を離れる。

今は、晩飯に食べたセブイレのカップラーメンが不味すぎて、奇跡的に近くにあったマクドに駆け込んだところです。

今日は色々ありすぎた。
生きててよかった。
ほんとそれだけ。

夜道の運転怖すぎるので、ゆっくり寝て明るくなったらまた動き出そうと思います。

最後の写真で、デリケートアーチがいかにデカイか見てみてください。

明日はアンテロープキャニオンあたり行ってきます。

人以外はハネる!
うさぎても鹿でもかかってこい!

(マジで、出てくるな、頼む)

それではまた!

※この旅行記は2016年3月にFacebookに投稿していたものの再掲です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?