アフロのアメリカ旅行記11
ラスベガスで一山当ててニューヨークで一花咲かそう、1日目と2日目前半。
このシリーズも前回で2ケタ台に突入し、数字を覆う○を付けれなくなったあたりからも、計画性のなさが伺えますが、アフロはラスベガスという金と欲望にまみれた街で辛うじて生き延びています。
1日目。
空港にレンタカーを返し、また再発しだした足の裏と股ずれのアンハッピーセットを抱えながら、何とかラスベガスの繁華街に到着。
僕が高校を中退し、クズになりかけていた(というよりなってた)頃に、カッコよく生きるとはどういうことかを教えてくれた師匠にギャンブルのアドバイスを頂いていたので、そのアドバイスに従い、老舗のホテルフラミンゴへ向かう。
ウサギのトラウマからも解放され、睡眠もバッチリ、天気は晴れ、絶好のギャンブル日和である。
道中にあった、お洒落なスターバックスで、試合前練習ならぬ試合前ギャンブル(アプリ)をやり、いざフィールドへ。
老舗ホテルフラミンゴ到着。
師匠の「25セントのスロット2回やってあかんかったらその日は諦めろ」という言葉に従い、スロットマシーンへ向かう。
1回目の挑戦が始まった。
「130キロの車でひっくり返って無傷な俺が持っていないわけがない。」
勝利を確信した顔で、ボタンを押す。
瞬間でお金がなくなる。
情弱すぎて、前の人が設定してたベットを変えずにそのままやっていた。
雑魚すぎる。
仕切り直して、2回目の挑戦。
きちんと最小ベットにする。
しかしながら、光の速さでスロットにお金吸い込まれる。
・・・試合終了。
スロットはダメだ、勝てる気がしない。今日のところは出直そう。
そう思いながら、渋い顔でホステルまでの1時間ちょい、激痛に耐えながら歩いて帰る。当然バスに乗る金はない。
完全に、運は使い果たしていた。
30ドルが、光のスピードでなくなった。
たかが3000円ちょいではあるが、チーズバーガーにして30個分。
クォータパンダーとマックナゲット10pcが6セット買えるわけで、全財産チーズバーガー180個しかない中の30個を失うのは痛すぎた。
身も心もボロボロの中、負けず嫌い症候群が発症し始める。
このままで良いのか?
いや、言い訳がない。
長い帰り道、この後どう生きていくかを考えながらとぼとぼ歩いていると、
『やっぱり、師匠の言葉に従っていただけでは、師匠を超えていくことはできないわけで、勝利を手に入れるためにはリスクを冒してでも挑戦せなあかん』
という本田的なマインドになる。
気がついたら、ホステルまで走り、使いすぎないようにあらかじめ部屋に置いていた隠し金を持ってダウンタウンに向かっていた。
ダウンタウンはストリップのどデカイホテル街とは打って変わり、こじんまりとはしているものの非常に賑わっていて、親しみを感じた。
光のアーケードも、思ってた以上に綺麗で楽しめた。
ラスベガスのダウンタウンがすごく気に入った。
「なんだか勝てそうな気がする」
そう思った。
スロットでの大敗の反省を活かし、勝率が良いとされているブラックジャックの席に向かう。
ブラックジャックは数学である、と必勝法をチャートにしたベーシックストラテジーが、地球の歩き方に載っていたので、一夜漬けで暗記した。
最低レート10ドル以上の席はそこそこ空いてるが、いかんせんチーズバーガー150個分しか全財産ないので、そこに座る勇気はなかった。
いろいろカジノを回り、最低レート5チーズバーガーの台を見つけるものの、やはり空いていない。
仕方がないので、通りを散歩する。
体重を計れる機械があったので乗ったら、250ポンドと表示された。
そんなことはどうでも良い。
やっとこさ席が空いていたので、座る。
最低レート5チーズバーガーのブラックジャックだと掛け金1.5倍の良い台。
ベーシックストラテジーを頭に描きつつ、状況を呼んで勝負に出た。
3時間経過。
2.5ドル勝った。笑
小学生のお小遣いかよ。
いや小学生でも、もっと貰ってるわ。
全財産が152.5チーズバーガーになる。
むしろ、本当は、ボロ負けして、一文無しになって、
「いや〜やっぱり師匠や先輩、先人の偉大な人が残した言葉は従った方が良いということを学びました」
とかいうこと書こうかな、てか書くんやろなと思ってたけど、なんともリアクションの取りづらい結果に困る。
しかしながら、勝利は勝利。
気分は悪くなかったので、今日の反省を振り返りながら、明日の勝利に備え、ホステルに帰る。
帰り道、「お前は混血か?その頭はどうしたんだ?」と聞いてきたゴツい系のアメリカン女性に捕まったので、ハワイ出身の日系3世って嘘ついたらめっちゃ信じられて、後々嘘だよって言ったら殴られた。アメリカ人女性強い。
無事ホステルに到着し、快眠。
そして、2日目の今日。
全財産の152.5チーズバーガーを持ち、朝からダウンタウンへ勝負に出た。
勝利を信じ、8チーズバーガーで使ってバスに乗って向かった。
いよいよ勝負のカジノ到着。
7時間ブラックジャックをやり続けた。
結果、イーブン。笑
3時間過ぎた時、全財産5チーズバーガーなった時は本気で焦ったけど、なんとか取り戻せた。
なんだこのめちゃくちゃ頭を使う暇つぶしは。
ひたすら種植えるために地面に穴掘っては種植えずに埋めることの繰り返し。
このままではニューヨークで花を咲かすことはできない。
この後、シルクドソレイユ見て、HakkasanというラスベガスのどデカイナイトクラブのDVBBSナイト行って、明日の飛行機までもっかいカジノ攻めようと思います。
眠らない街で眠らず暴れます。
目指せ350チーズバーガー!
現場からは以上です。
続く!!!
※この旅行記は2016年3月にFacebookに投稿していたものの再掲です。
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