関係性 「……それって結局さ、咲紀ちゃんが嫌だってよく言ってる体のいい『セフレ』にされちゃってるだけなんじゃない?」 グサリ。 その言葉は私の心臓に突き刺さった。そうだなとわたしも感じていたことだから。電話越しに女友達は更に続けた。 「その人は、きちんと奥さんと家庭を大事にしているクリエイティブな仕事しているお洒落な自分、が好きなのであって。それでも女の影があるという男でいたいんだと思う。 その女、の役割っていうだけなんじゃない? 咲紀ちゃんのこと好きで付き合ってるわけ
※SM官能小説です 御主人様からの御呼び出しの電話です…。 従順なる愛奴隷になりたい私は素直に呼び出しに応じる事に致します。 すぐにお化粧を施し、胸の大きく開いたキャミソール、深いスリットの入ったタイトスカートに網タイツ、ピンヒールを履いて出掛ける…深く愛される為に。 なるべくセクシーな装いをするように御主人様から言い付けられています。 網タイツの下には面積のとても小さな紐のパンティしか身につけていません。 短いスカートから奥が見えてしまわないか冷や冷やし
#創作大賞2023 #エッセイ部門 カウンターに座る彼と並んでメインディッシュの骨付きのラム肉を食べる。わたしは骨をもって直接肉にむしゃぶりついた。ソースが絡んだそれはとてもおいしい。 食べている彼の口元を見たいと思う。咀嚼する彼の喉元を観察したいとも。 でも並んで座っているのでそれは難しい。 この日は、珍しくお食事だけのデートだった。 わたしと彼とは婚外恋愛、いわゆる不倫カップルである。お付き合いを初めて3年ほど経過した。 忙しい彼とは月に一回しか会えない。しかも長
スクランブル交差点のような都会の雑踏の中を、見知らぬ沢山の人達が交差し行き交う。衣服が擦れ合うくらいにすれすれのところをすれ違う瞬間に、ふと足が止まる。なぜか懐かしい気がして顔を見つめる。背の高いその人は屈んで私に一瞬だけの優しいキスをする。驚いているうちにその人はそのまま通り過ぎ歩いて行ってしまう。わたしも何事も無かったように横断歩道を渡っていく。 渡り切ったところで後ろを振り向くもその人はもういない。 信号が、青から赤に変わる。冷たい風が吹きコートの裾を翻した。
・これまでのお話おととしの冬。 コロナ禍で彼氏と疎遠となり、半年間かけて既婚者専用恋愛アプリで出会いを求めたわたしであったが、なかなかフィーリングの良い人に巡り会えず、既にいた男友達にも振られてしまった。 そんな中、デザイナーであるスイーツ好きな男性と巡り合い、2回目のデートでベッドイン。相性も良く、「月一回程度の割り切ったお付き合い」をすることになった。でもわたしはなんとなく割り切れなくて…… ・念願の3回目のデートは夜パフェ 12月。 3回目のデートは新宿にある「
スイーツ男子さんとの出会いを書いたお話。 一昨年の物語です。 ・そして誰もいなくなった。 「あーあ。どうしてこうなっちゃったんだろ。」 そうひとりごちると私はスマホをベッドにポスっと投げた。 スマホは黙ったままだ。 今までわたしは恋多き女と言われてきた。 私には恋人もボーイフレンドもいた、はずだった。 なのに、今年(令和2年)春からの新型コロナウイルスによる自粛モードでデートどころではなかったし、この未曽有の事態に私自身急激に性欲も恋愛する気持ちもしぼんでいった。インフ
愛する夫と娘もいる、けれどわたしは複数恋愛。 気づいた頃からそうだった。 若いころはそれが原因で様々なトラブルもあったけれど、今はそれなりにバランスが取れていると思う。 今日は初投稿なので登場人物をご紹介。 ・旦那さん ひたすらに優しい。 わたしに多大な愛情を注いでくれる。 普段は単身赴任で土日同居。 娘ができてから数年でセックスレスになってしまった。 ・スイーツ男子さん 月に一回、スイーツを一緒に食べてセックスをする間柄。 デザイナーさんで服もセンスも超お洒落。186㎝