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ドラマ「相棒シーズン13」(相棒:成宮寛貴)【第5話までの感想】右京さんの頑なさとカイトくんの気持ち

つい最近まで放送していた「相棒20」で14以降ずっと右京さん(水谷豊)の相棒を務めていた冠木亘(反町隆史)がついに引退。次の相棒も気になるところだが、それと同時に前の相棒だった甲斐亨(成宮寛貴)が引退した話自体は見てなかったなと再び思ってしまったのでTELASAに登録し、少しずつ彼が引退したシーズン13の最初から見ていってる。(引退を見届けたらそのままシーズン14を見ていって、またシーズン1に戻る予定。遠い旅になりそうだ。笑)

シーズン13 第1話「ファントム・アサシン」

のっけから亨の彼女が登場。彼女の名前は笛吹悦子。演じられてる真飛聖さんは「あなたの番です」などにも出演されていた元宝塚の方。シーズン13もちらほらとは見てた気はするが(ほぼ再放送。一挙じゃなくてセレクション形式)、亨の彼女が誰かまでは覚えてなくて「ああ、確かにこんな感じの彼女だった」と少しだけ思い出した。

そして「花の里」の場面では鈴木杏樹さん。こちらはもはや懐かしい。彼女の引退話も見ていないので、そちらも今後の話で見ていきたい。そして鑑識では六角精児さんもまだ在任中なので(シーズン20でも久々に登場はした)、これまた懐かしいと思うと同時にそれだけ年月が経っているんだなと少し感慨深い。(どちらも役名は覚えてない…。「料亭の人」、「鑑識の人」の認識。あとは「どうも」の人たちと「よっ、暇か?」の人。笑)

それから社美彌子(仲間由紀恵)が登場。ここのシーズンからだったのかー!と密かに驚きつつ、娘もまだまだ幼いなと思いつつ見た。(シーズン20ではかなり成長した姿も見れる。計算合わないような気がしなくもないぐらい。)

事件に関してはここでは特に語らないが(この話以降も「あらすじ」などよりあくまで「感想」を主にして書いていく。あくまで予定。)、ここで「ロシアのスパイ」というのは狙ってないものの、不思議な感じがする。思えば社さんもかなりのキーパーソン。娘ともども安寧の日々が早く訪れて欲しいものだ。

シーズン13 第2話「14歳」

「14歳」といえばシンジくんというぐらいに狙ったような、そうでもないようなそんなタイトルがつけられているが、ここでは右京さんと気が合いそうな聡明な少年、優(すぐる)が登場。この少年を演じている彼、どこかで見た気がしたが、調べてみると「怪物くん」で嵐の大野智さんと共演されてた濱田龍臣さんだということが分かった。彼自身も今もなお活躍中なのが嬉しい。(調べて引退されてる場合は少しさびしくもなる)

事件を追ううちに少年の境遇(親子関係)に亨(本編では「カイトくん」と呼ばれてるようなので以降はそう呼ぶことにする)は自分自身を重ね合わせてみる場面がある。このあたりもこのシーズンの根幹になるか。優くんは優くんで苦悩な人生を送っていたのがやりきれない。話の最後ではちゃんと「少年」に戻った感じがするのが救いだ。

シーズン13 第3話「許されざる者」

この話は本当にミステリーな話だった。被害者は被害者で虫唾が走るほどのひどい男ではあったものの、加害者は加害者で「許されざる者」だった。どちらももちろん許されるべき人物では微塵もないが、後者のような人物は別の意味においても許せない気持ちになる。ただ一方で、根っからの悪人ではなかったと思えるだけにやりきれない気持ちにもなる。(被害者はドラマ上では根っからの悪人にしか見えない)そんな人物が今回の真犯人だった。右京さんの「いつもとは違った一面」にも注目したい。

この話はこれ以上語ることは特にはないが、最後にもうひとつだけ。人権派の女性弁護士、永井多恵を演じていた片岡礼子さん。終始やけに張りのあるいい声をされているなあと思い、声優さんもされてるのかと思ったら少なくとも経歴には見られなかった。でも、ジャッキーチェンに憧れてこのお仕事を始められたようなのにはやけに親近感が沸いた。(妹が大好きなので)全く関係のない話で恐縮です(笑)。

シーズン13 第4話「第三の女」

捜査一課のいつものふたり、伊丹(川原和久)と芹沢(山中崇史)、に浅木真彩(原田夏希)という女性が新たに配属されたことから話が始まる。最初は「相棒20」の彼女かと思ったがさにあらず。全然別の人物だし、彼女はレギュラーメンバーでもなかった(なると最初は思ってた)。

そして、今回の犯人も胸糞悪くなる人物だった。それと同時に警察内部にもいわゆる犯人ではないものの、そんな人物がいた。いづれにしても勧善懲悪ぽい分かりやすくもある回だった。それにしても鑑識課、内部の者による者とはいえザル過ぎる。その上、最後の「カメラの位置」の嘘。右京さん、こういうのもする人だったっけと少し疑問を感じた。そういう意味でのモヤモヤの残る話だった。

シーズン13 第5話「最期の告白」

この話は右京さんとカイトくんの二人が留置場に入れられたところから始まる。そして話は遡り、仲良く昼ご飯を食べている二人。カイトくんもすっかり右京さんと馴染んでいるように見える。そんな風に話は進んでいった。

今回の中心となる人物は「人を殺してしまった」と右京さんたちの目の前で口走ってしまった浮浪者と殺人事件を犯した死刑囚。そして、カイトくんの元上司も話に絡んでくる。今でも仲がよさそうな上に信頼も寄せているようだ。それゆえに、やりきれない話でもあった。

元上司が事件の真犯人だったという話ではない。ただ、ある「罪」を犯してしまった。それを右京さんは決して許しはしない。カイトくんは揺らいで悩む。元上司の件もそうだが、死刑囚の娘に対してもあくまで真実を伝えるという信念を右京さんは決して崩そうとはしなかった。このあたりでふたりの距離がまた離れてしまったのだろうか、それで相棒を解消してしまったのだろうか。まだ今シーズンを終わりまで見ていないのでそう思ってしまう。

確かに右京さんは正しい。だけど、時にそれは冷たいものとなる。カイトくんじゃないが、ちょっと右京さんが嫌いになりかけてしまった。それを知ってか知らずか、おそらく知った上で貫き通す右京さん。結果的には今回はそこまで悪いことにはならなかったようだが、この二人の行く先が特に気になる回だった。だが、シーズン13は19話中のまだ5話でしかない。続きの展開を見守っていきたい。


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