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アニメ「ひぐらしのなく頃に卒」【”綿明し編”感想】初感染の魅音とSSRの鉄平

今回は「綿騙し編」の裏側、あるいは解答編とも言う「綿明し編」。

冒頭、鉄平を通して沙都子は銃を手に入れる。そして来るべき日に備えて銃の練習に明け暮れる。こういう姿を見ていると、繰り返すものとしてのチカラの使い方は梨花の場合とは全く違うのが分かる。そもそも、梨花は好きで世界を繰り返していたわけでもない。いやいや繰り返していたようなものだ。一方、沙都子は好んで繰り返している。必要とあらば積極的に繰り返しまくる。ただただ梨花と一緒にいたいという気持ちのまま、梨花を屈服させるがためにひたすら。そしてこの世界でも注射を手に入れ、魅音に打つ・・・。

もはやこの沙都子は部活メンバーですらない。ニコ生のコメントでもあったが、彼らをただの駒としか思ってない。「卒」で決定的に沙都子が嫌いになった人も少なからずいたに違いない。だが、個人的には今までの沙都子はこの時点ではいないと思っている。沙都子であって沙都子ではない。二重人格というわけでもない。ただ、沙都子の姿形やしゃべり方や性格がそのままの魔女なのだ。言葉で言うのは難しいが、沙都子は前も今も好きだが、魔女沙都子は好きじゃない、むしろ嫌い。それだけだ。

さて・・・、感染したあとの魅音だ。レナとはまた違った意味で見ていてつらい。もともとがんばる必要もないのに、がんばらされたような感じだ。もともと、魅音は今までには自然発症もしたことさえない。それを無理矢理に発症させた魔女沙都子が本当に憎らしい。そんな魅音はレナの時の発症と違って、正気とそうじゃない時の波がかなり激しく入れ替わっているような印象がある。詩音のそれともまた違うだろう。それがまたコワい・・・。

そして問題は梨花だ。圭一がネコで例え話をした時のこと。なんで急に諦めの言葉を吐いたのか。「明し」になっても意味が分からなかった。とはいっても、この時点での梨花にはなすすべはないのだろうが、それでもだ・・。

さらに不可解と言えば、沙都子の魅音への注射の方法。レナの時の描写も疑問点はあったが、魅音に関してはどうやって打ったのかがここにきてもさっぱり分からない。(最後まで見てさえもそんな描写はない)今後もこんな半端な描写をするのかと思ったら、本当に不安に感じた瞬間だった。ラストの沙都子と魅音の戦いの描写はさすがと思っただけに本当に残念だった。

一方で、ただひたすらに大嫌いだった沙都子のおじ、鉄平。「業」にきて、まさかのSSR鉄平(=とってもきれいな鉄平、とでも言うのか)となって話題にもなり、愛されキャラになるとは思ってもいなかった。(もちろん、元来の鉄平のこともあるから、変わらず嫌いな人もいるだろう)かつての悪行があるから仕方がないとは言え、そんな鉄平を利用した沙都子がよりヘイトを買ったのは何ら不思議ではないだろう。そして、さらにそんな鉄平に悲劇をもたらすのは次の話・・・。


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