はっぴぃのセンタク記⑤ 演技を作る際の2タイプ

どうも皆さんこんにちは。
はっぴぃのセンタク記、5回目の今回は最近センタクキのメンバーと話題に上がった話をお話したいと思います。
演技を作る際、役者の皆さんはどういう風に組み立てますか?
この話をすると、大まかに2つのタイプに分かれる気がしています。「外見」から作るかと「内面」から作るかの2タイプです。演技の様子を客観的に見栄えを意識して動きから先に作るか、キャラクター像を掴んで、動機等を明確にしていくかといった違いです。センタクキメンバーに話を聞くと身体表現から入ったタイプには前者、会話劇等をやっていたタイプには後者が多いイメージです。
私個人は圧倒的に後者のタイプです。やはり会話劇を主軸にしていたはちの巣座出身の名残な気もしています。私の演技作りの源流は関西小劇場界では有名な突劇金魚のサリng ROCKさんのワークショップと、はちの巣座時代の関係性整理による台本読解にあると思います。
サリngさんのワークショップで学んだことでは「人間の行動はあらゆる刺激に対するリアクション」という点が非常に印象に残っています。自分が台詞を吐く時、常に何に対してどう感じたからどういう行動をするのか(≒台詞を吐くのか)は考えています。
またはちの巣座時代、特に「トロワグロ」や「あたたたかな北上」では自分が演じるキャラクターだけでなく、他の登場人物に対する関係性を重視して考えていました。今回の「アイとセンタクキ」での演技も、基本的にはそういった形で演技プロセスを考えています。
しかし、全ての芝居でこうだったかなと振り返ると意外とそうでもなくて、特に私のデビュー作であるはちの巣座新人公演の「リプレイ」ではガンアクションもあったので形から演技を作るという経験もしましたし、ミュージカルだった「憲法のレシピ」、当て書きに近かった第2劇場「ジョン・ツ・マールの密室」でも割と見栄えや直感から演技を作った覚えがあります。「アイのセンタクキ」でも身体表現を使う為、この視点も大切な要素になると考えています。
結局この2つは、役者個人の得手不得手から自分の向いているタイプを選択し、基本的にはそれをベースに作り、必要に応じてはもう一つのタイプを使い分けるというのが妥当な気はします。
「アイのセンタクキ」のメンバーの面白いところは、この両方のタイプが座組内にいることです。色々な考えを持って役者が演技を作っているので、意見交換するだけでもかなり勉強になります。キャリアや年齢の関係でどうしても「伝える」側にはなりがちなんですが、一緒に話していると意外と新しい発見もあって、メンバーとは楽しく交流させてもらってます。
この縁が今後も続けばいいなと思いながら、今回は締めさせていただきます。
次回予告はどうしましょうかね、伊藤君の脚本の話か、島根の稽古を見学して感じたことかはたまた別の話か。
アイのセンタクキも予約開始してます。席は沢山ありますので、皆さん是非観に来てください!
以下公演情報です。
【公演情報】
第3回 天神幕劇自主公演
「アイのセンタクキ」

日時
1/6 19∶00
1/7 14∶00

会場
天神山文化プラザホール

料金
一般予約1500円
学生予約1000円

一般当日2000円
学生当日1500円

予約
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfHWqyuWemFB-VS95jY8QepBVGlbhGBmGTrxLyDrf5H-OhnrA/viewform?usp=sf_link


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