片耳難聴を題材にした10分シナリオです。 筆者自身が片耳難聴であり(左耳、感音性難聴)、今年社会人2年目です。 社会人1年目、学生時代は一人や自分のことを知っている人と過ごせていた人物が、片耳の音世界で他人とかかわりを持つ最初の物語です。 尚、主人公は片耳難聴にマイナスな感覚を持っておりません。 この物語は片耳難聴を周囲に開示することも、しないこともどちらを支持するものではありません。ご理解の程よろしくお願いいたします。 人物 高坂絵里(22) SE 堀家楓(22) 書店員
!注意事項! こちらは創作シナリオです。いじめや死を連想させる内容となっております。不快感を覚える方はご遠慮ください。 上記ご理解の上、お進みください。 人物 黒崎薫(17) 高校生 宮野聖歌(17) 高校生 浜田鈴音(17) 高校生 平野美緒(17) 高校生 黒崎香苗(47) 薫の母 黒崎奏人(3) 薫の弟。写真。 石黒幸喜(48) 医者 生徒 〇学校・教室(夕) 終礼中。窓際の席に黒崎薫(17)。 生徒の声「きりーつ」 ガタガタと音を立て、生徒が立つ。
人物 小林隆文(27) 会社員 竜崎聡介(24) コンビニアルバイト 横川拓海(26) コンビニアルバイト 〇コンビニ前(深夜) 暗闇の中、歩く小林隆文(27)の足元。スーツ姿。 くたびれたカバンと靴。 劇団員募集と書かれたチラシがコンビニのガラス壁に貼られている。 その前で立ち止まる小林。ガラスに映った小林のくたびれた顔。 小林、コンビニの中に入っていく。 竜崎聡介(24)のやる気ない声が聞こえる。 竜崎の声「らっしゃいやせー」