見出し画像

万葉集を楽しく味わう

何やら巷では、
『万葉集』を関西弁で楽しく訳した書籍が人気のようです。
私も気になったので手に入れてみました。

たとえば、こんな感じです。
次の和歌は、女性が男性への想いを詠んだものです。

今は我は 死なむよ我が背
生けりとも我れに依るべしと 言ふと言はなくに

『万葉集』巻四・684番歌

この歌の一般的な解釈は、

「もう私は死んでしまいそうよ、あなた…
 生きていてもあなたが私に心を寄せてくれることはないのだから…」

自分のことを想ってくれない男性に恋する女性の悲しみが
切なくストレートに表現されています。

この和歌を、
例の書籍では次のように訳されております。

「はい 死にますよ~
 愛してるぜって一生言ってくれそうにないし
 誰もかまってくれへんし」

や、1行目からおもしろすぎるわ!笑
これは国語の授業で取り入れない手はないですね。

よくこういうこと考えるなぁと感心してしまいました。
和歌を難しく考える必要なんて無いことを改めて思い知りました。
日本の伝統的なエンターテインメントですもんね。
これぞ学びですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?